恵比寿・中村玄
各界から激励や応援の声が相次いでいるが
松本人志が「来週からは各局控えてほしい」
過剰な反響が本人に与える影響を配慮か。
さて、恵比寿の中華「中村玄」である。
恵比寿や五反田に詳しい会社の後輩達と
もはや看板がないことがあまりに有名で
行ったことがないのに場所は知っていた。
新しいアトレ西館の脇の路地を入り
山手線の西側に接する急な坂を登る
聞けばピンとくるような店が集まる
恵比寿ヒルトップと呼ばれるエリア。
店はマンションの一室で名札が出ている。
でもこれは名札であって看板ではない。
中は部屋の間仕切りがないワンルーム。
意外に広くて暗く妖しい照明が煌めく。
先人のコメントではこれはお通しで
いくら食べてもかまわないと言うが
パクチーダメな人にはかなりつらい。
飲食業界まったく未経験だった横山貴子社長が
1997年に恵比寿で「201号室」を始めて
以来ジンギスカン料理の「クラブ小羊」や
自家製醤の自然派中華「月世界」などを展開
どの店もなぜか看板がなく隠れ家のような存在
でも人に自慢したくてお客さんが宣伝してくれる
結果「中村玄」の入り口の写真がネットに溢れる
お客を驚かせたいという店の術中にはまっている。
酔っ払いボタンエビ
老酒の味が深くしっかり浸み込んで
エビミソまでしっかりい味わいたい
四川式よだれ鶏
さすがにこれはスパイシー
でもクセになるから不思議
牛ハチノスと極太ピーナッツもやしの麻辣あえ
ジャンキーとエスニカンの極致
意外と食べやすくつまみに最適
腸詰
これはいわゆる腸詰だな
上海式カニ玉
今日のランナップで唯一辛くない
どうしても箸休め的な位置づけに
甘ダレではなく塩ダレに刻みネギ
どこまでもさっぱりとしたかに玉
麻辣香鍋
玉ねぎ、レンコン、じゃがいも、セロリなど
「鍋底」と呼ばれる20種以上の基本の具材に
鶏、豚、牛肉やエビ、カニ、海鮮にきのこなど
追加の具材を選んで組み合わせ最後に辛さを選ぶ
具材は「蒸して」「揚げて」「炒める」汁なし鍋
20種以上の漢方やスパイスを使った「火鍋醤」で
味わい深く刺激的でかつ美容と健康に良いと言う
エスニック好きの女子には受けそうな一品である。
今夜私たちの追加具材は豚バラ、ソフトシェル蟹
ホタテ、きのこ組合、豆腐組合でこの仕上がり
しめもラーメン、チャーハン、スープから選ぶ
カスタム度合いが高く選べる楽しさもポイント。
辛さ充満した口の中をビールと紹興酒で潤し
それでもおっさんらしく健康談議に花を咲かせ
撮った写真をせっかくだからとSNSにあげて
またひとり「中村玄」の宣伝にひと役買うと。
あとでホームページを読んで初めて知ったのだが
店の名前は正確には「麻辣香鍋的中村玄」である。
名物の鍋は看板メニューというより看板だった。
ちなみに後輩たちはこの辺の2軒目にも詳しい。
麻辣香鍋的中村玄
03-3711-5897