赤坂・貝作

東京ディズニーリゾート再開のめど立たず。
浦安方面の液状化に加え計画停電の影響で。
1日の消費電力はおよそ57万kwに達し
福島原発1号機の発電量をも上回るという。
エレクトリカル・パレードは当分見られない?


さて、赤坂の和食懐石「貝作」である。
その名の通り貝料理の専門店である。
料亭と言ってもいいくらいの高級店だ。
とある社用で今夜はご馳走にありついた。


赤坂から全日空ホテルへと抜ける道。
地下鉄の駅からは10分近く歩くか。
でもこのあたり意外にいい店が多い。
「貝作」もポツンと何気なく立っている。



玄関は小ぢんまりだが中はかなり広い。
しかも4階建てでエレベーターもある。
個室はざっと12畳くらいあるだろうか。
4人では広すぎてかえって落ち着かない。


絹の雨 山荘つゝみ 花馬酔木
それぞれのお盆の上に一句ずつ。
わざわざ声に出して読んでみる。



前菜
バイ貝、片口イワシ
うるいのおひたし、
うすい豆のすりおろし
美味しいものを少しずつ。



うるいはユリ科の多年生草本
早春の息吹を伝えるこの時期の旬。
うすい豆はエンドウ豆の一種で
柔らかい実と淡い味わいが特徴。



蛤のお椀。
飾らないダシの風味。



お造り
手前は立派な生ガキ。
奥は貝のお造りたち。
ホッキ貝、赤貝、ミル貝、
ツブ貝、タイラ貝。
味の違いをじっくりと。



会社の先輩が同じ日に予約を入れていて
遭遇を回避してキャンセルしたことがある。
とりこし苦労だったと来てみてわかった。
ここなら他の客と鉢合わせはないだろう。


3人の仲居さんが入れ替わり立ち替わり。
4人の客に対して実にぜいたくな配置だ。
食材について質問しても的確に答えてくれる。
そのあたりさすが高級店の看板に恥じない。


焼き物
生きたまま網で焼く
豪快な鮑のステーキ。
地獄焼きとか言うのか。



揚げ物
そら豆と貝柱のかき揚
ピンク色のお塩でいただく。
石垣島の洋蘭で染めたとか。
そら豆はそのまま食べたい
そんなご意見も出ていたが。



創業昭和50年というから36年になる。
もともと貝類卸問屋から店を始めたとか。
天然の海水をたたえた大きな水槽を持つ。
産直した鮑やさざえの鮮度をそこで保つ。


煮物
若竹煮。
あくまでもアッサリと。
味わうために味覚を研ぎすます。



酢の物
カキの辛子酢味噌和え。
カキと竹の子とまたカキと。
冬から春への移ろいを食材で。



お食事
焼きおにぎりのお茶漬け。
アサリの時雨煮が入って。



水菓子
イチゴとアイスクリーム。
これだけは貝と関係ない。



いろいろな貝が楽しめる貝作コース。
ビールとヒレ酒でひとり2万円ちょい。
夜は確かにぜいたくだがランチもある。
昼もこの立派な個室でいただけるのか?
貝作
03−3586−8538