青山・シェ・ピエール

「だっちゅーの!」で一世を風靡した
元パイレーツの浅田好未が今月にも結婚。
本日(9日)、自身のブログで発表した。


さて、年に一度の人間ドック受診。
つけ焼刃の節制の結果、体重、尿酸値など
懸案の数値をギリギリセーフにおさえきった。
そんな記念すべき日にタイミングよくフレンチだ。
今日は酒も炭水化物も内臓系も気にせず食べるぞ。



青山の「シェ・ピエール」は1973年の創業。
仏人が開いたフランス料理店としては日本初とか。
家具・調度品も、もちろん食材もフランスから直送。
フランスの家庭に招かれたようなあったかい雰囲気だ。


白ワイン


「キュベー・デュ・パトロン」とタイトルにあった。
キリッとのどごしのいい典型的なシャルドネ
一口飲んで、「写真を撮れば良かった」と言ったら、
ソムリエがわざわざ撮影用に一本持って来てくれた。



店主のピエールさんがメインの食材をお披露目する。
新鮮な魚や海老に、牛、豚、鶏など肉の数々。
週に2回、フランスから直送しているそうだ。
ピエールさんが魚たちに「ボン・ソワール」と声をかける。
それに応えるようにオマール海老が威勢良く動いていた。


サラダ


トマト、アボガド、アスパラ、セロリなど
10品目くらいの野菜につぶ貝を入れて。
結構な量だがペロリとたいらげてしまった。



魚のスープ


「キンキ、メバルなど赤い魚を全部入れる。」とピエールさん。
こってり煮込んだ温かいスープは濃厚で複雑な味わい。
このスープにパンをつけて食べると、もう止まらない。



ちなみにもうひとつのスープはヴィシソワーズ。
この季節にピッタリな涼やかな一品。



店内に絵画や写真が所狭しと飾ってある。
その中になぜか同期の事業部のKくんの写真を発見。
30人くらいのグループで、
店内で撮ったモノクロの雰囲気のいい写真。


ピエールさんに聞いたら、
「音楽業界の人たちで、たまに集まって
シャトー・ラトゥールを飲む『ラトゥールの会』です。」だと。
うらやましすぎる。


小鳩のローストフォアグラ詰め
ブルベリーソース


実はメインは「ドーバーの舌平目」を選んだ。
そんじょそこいらの舌平目とはわけが違う、
ドーバー海峡の舌平目である。
でも、なぜかピエールが間違えた。
舌平目はぜひ次回にとっておこう。



フレンチの醍醐味は、やはりジビエである。
小鳩の肉はモサモサッとするかと思ったら、
とてもしまっていて、しっかりとした食感。
ブルーベリーの少し甘いソースがピッタリ。
フォアグラも全く遠慮することなく完食した。


同席した皆さんのメイン料理をご厚意で公開。
食べてないので、写真だけでご容赦ください。


社長はうずら
もうひとつの典型的なジビエ



常務はオマール海老
ピエールの挨拶に応えていた。



本部長は尾長鯛
みごとな赤い魚を上品にロースト。



このお店を教えてくれたYさんは羊
う〜ん、常連らしいおとなの選択。



赤ワイン


「渋いものと、重いもの、どちらがいいですか。」
ソムリエの質問に、迷わず「重いもの」と答えたら、
コート・デュ・ローヌ」を勧められた。
決して重くはなかったが、飲みやすくてうまい。


チーズ


豊富な種類の中から、あえてクセの強い、
ウォッシュタイプ、青カビ、ヤギをセレクト。



「フレンチではなぜ食後にチーズを食べるの?」
ピエールさんに素朴な質問をぶつけてみる。


「残ったパンをきれいに食べるためです。
チーズの役割は実は漬物と同じなのです。
日本人は残ったご飯を漬物でかきこむでしょ。
種類がいろいろある、独特の香りがある、そして酸っぱい。
チーズと漬物は共通点がいっぱいなんです。」
あまりにもわかりやすい説明で、感動した。


チョコレートムースオレンジ風味


体重を気にしないで食べるって、とても幸せ。
デザートまで食べてこそ、コースは完成する。



手間をかけた料理と、筋のとおった解説。
人間ドックの直後という幸運も重なって、
とてもおいしく、楽しむことができました。
気さくなピエールさんに感謝、感謝。


夜のコースは7000円から。
シェ・ピエール
HPはこちら。メニュー解説がフランス語ですが。
電話03−3475−1400