渋谷・「鳥重」ふたたび

台風で一日順延になりましたが
昨日、ハローウィンイベントが
無事行われました。


大ヒット「パイレーツ・オブ・カリビアン」から、
ジョニー・デップ扮するジャック・スパローに。
でもさすがに人気のキャラクター、
一晩で10人くらいのジャックに会いました。


さて、渋谷のんべい横丁「鳥重」ふたたびである。
前回ママが言っていた
「レバーの旬は夏。冬場は水っぽくなるからね。」
との一言を真に受けて、ギリギリで裏を返した。



前回と同じ7時半の予約。
6時の客が帰り、片づけも終わってほぼ8時、
ママの呼び込みに従って順番に狭い店の中に。


カップル1組、3人連れ1組、老夫婦らしき1組。
おなじみMさん、S君、私とS本部長も参戦。
合計11人、体を少し斜めにしないと座りきれない。
ママいわく「今日はダークダックスでお願いします。」


レバ
タレで。待たされている分うまい。これは毎回同じ。
普通の店の5倍あるおおぶりの串。これも毎回同じ。
初回の客から驚嘆の声が上がる。ちょっとした優越感。



ハツ
表面がコリコリの食感。柚子胡椒が異様にあう。



前回もご紹介した、
「秘伝・鳥重のママとの正しい交際法」の実物。
お客の作法を説いた「食道楽散人」さんの著作。
店内においてあって、確か100円で購入できる。



内容はたとえば、
○名前を呼ばれるまで外で待つ
○座ったら、ママに声をかけられるまで待つ。
○焼き物と刺身の注文をグループごとにまとめる
○おろしは最後のスープ用に少し残しておく
○飲み物の注文は「お手すきで」と控えめに
などなど・・。


刺身
前回は「まぜて」レバとササミを半々でいただいた。
今回はストイックに「まぜないで」レバのみ。
山盛りのショウガとニンニク、ごまダレで。
前回前田Pが「3ヶ月に一回食べたくなる。」
と言っていたレバの刺身を4ヶ月ぶりに食う。


ママいわく、
「今年の夏は猛暑だったからまだ鮮度がある。
普通この時期にはもう水っぽくて美味しくない。」
田崎真也も絶賛したというレバはやはりうまい。



最近ニュースをにぎわせる食品偽装の話題に。
「『廃鶏』なんて皮も身も硬くて噛み切れない、
十把一絡げの鶏ですよ。
それを『比内鶏』と偽って何百倍の値をつける。
断固許せません。」と手厳しい。


さすが鶏のプロ。思うところがあるらしい。
人形町の○○の親子丼もどうかしら。
天然軍鶏の親子丼というけど、怪しい。
毎日毎日天然の軍鶏が入るとは思えない!」
なんて、聞いちゃいけないような話まで。


「『鳥重』の鶏は産地はどちらですか?」
「うちは鳥取の大山鶏。大山地鶏とも言われます。
でもねお客さん、肉は産地じゃないの、鮮度なの。」
「なるほど!」


合鴨
脂っぽくてもしつこくない。
前回特に気に入った一品だ。



「前回と同じ写真じゃ進歩がない。」
Mさんの指導のもと、アップでシズル感を。



トリ
安定感のある鳥の正肉。
こちらもアップでお届けします。



おしゃべりなママがこっそり教えてくれた。
近々マリナーズのIチロー選手が来るらしい。
9人の団体で来てカウンターを占拠するとか。


「本当は貸切みたいな特別扱いじゃなくて
他のお客さんにまざって来てほしいですね。」
ママの独特のこだわりである。


ママとセレブのお付き合いはよく知らないが、
亡くなった高円宮様と、ブラザー・コーン
ママの3Sという不思議な写真が飾ってある。


しっぽ
今日はしっぽがあるということで。
合鴨よりさらにジューシーな脂身。
豚のカシラを食べてるような感じ。



最後に話題がついに亀田家騒動に及ぶ。
「人間としての品格の問題でしょう。
軽々に切腹なんて言うもんじゃない。
渡哲也は、石原裕次郎が亡くなる前、
裕次郎さんが死んだら生きて行けない。』
なんて言っておいて今も生きてるじゃない。
あれで私は渡哲也が嫌いになった。」
ママにかかったら、石原軍団もかたなしだ。


そこに割って入った隣の老夫婦のご亭主。
「俺は奥さんが死んだら生きて行けない。」
受けてママいわく、
「それは本当のことだから許してあげる。」


「鳥重」は4畳半の「鶏のワンダーランド」。
「鳥重」のママはそこから世の中を見通す。


前回のブログで、Mさんから叱られたこと。
実はギュウギュウ詰めの「鳥重」のあと、
ゆったりしたソファーのあるバーに行ったのに、
それを記事にしなかった。
「2軒目でゆったりまでがセットなのよ!」


今回こそそれを記事にしようと
南口のバー「MYCONOS」に行ったが
なんと先客がソファーを占拠して座れず・・。



ビール2本と「もっきり」のワインを飲んで
4人で7,800円ポッキリなり。
いつでもひとり2,000円見当、
S本部長が飲まない分200円のお値引きか。
鳥重
電話・非公開