新宿・鳥源

元光GENJIメンバーの赤坂晃が、
覚せい剤所持の現行犯で逮捕された。
グループ解散後もジャニーズに所属し
中堅どころの俳優として活躍していた。


さて、新宿の鳥の名店「鳥源」である。
東口徒歩2分、紀伊国屋書店と丸井の間
電飾まばゆい繁華街のど真ん中にあって、
創業以来のレトロな佇まいが異彩を放つ。



1階はカウンターとテーブル、2階に座敷。
決して広くはないが、落ち着ける雰囲気。
創業昭和22年、今の主人は三代目になる。
昭和33年当時の外観の写真が誇らしげだ。



お通し
鳥の皮。軽く七味をまぶしてある。
歯ごたえがよく、ビールにあう。



刺身
ささみの刺身。
やわらかくて口の中で溶ける。



つくね
これもやわらかく、繊細な味わいでうまい。
卵の黄身をつけるのは、ここが元祖だとか。



「こちらの鳥はどこの産地ですか?」
「別にどこということはないんですよ。
健康で元気な鳥を使っているだけです。」
偉ぶることなく、気さくに答えてくれる。


「産地はどこか」とか「種類は何か」とか
いつの間にかブランド主義的偏見によって
カテゴライズするのは悪い癖かもしれない。
愚問を発した自分が少し恥ずかしくなった。


唐揚げ
ポテトと野菜が添えられ、チキンバスケット風。
油は、鳥の脂身を煮込んで作った自家製だそう。
肉厚の唐揚げをふたつ食べたら、結構腹に来た。



ビールは2本で切り上げて、途中から焼酎に。
「メローコズル」と言う聞きなれない銘柄が
一種類おいてあるだけだ。


聞けば鹿児島産の米焼酎で、かなりの高級品らしい。
小ボトル(180mm)でも1800円、
大ボトル(720mm)はなんと7000円!
焼酎にしては高すぎると思いつつ小を2本たのむ。


メローコズル
よく見るとアルコール度数41%。
クイクイ飲んだらすぐ酔ってしまった。
飲み口は癖がなく、スッキリとしてうまい。
二人で1本が精一杯で、もう1本は持って帰った。



水炊き
いよいよメインイベントの博多風水炊き。
白濁した鶏ガラスープが特徴である。
鶏肉はあらかじめスープの中にあり、
白菜、えのき、しいたけなどを加える。




最初に一口白いスープだけを飲むように勧められる。
塩加減もちょうどよく、鳥の豊かな味わいが広がる。
鍋もこれだけで十分だが、お好みでポン酢を加える。



見るからにコラーゲンたっぷりで女性受けする感じ。
最後に雑炊もいいが、ラーメンを入れてもうまそう。
鶏肉でお腹いっぱいで、結局そこまでたどり着けず。


店ののお兄さんと格闘技談義に花が咲く。
「今年のダイナマイト!はイマイチですよね。
桜庭はまだしも、舟木7年ぶりの復帰戦なんて
誰もわからないでしょう。」
「やっぱりちょっと地味ですかね?」
「地味ですよ。ちなみに桜庭も舟木も38歳。
吉田秀彦も38歳、実は私同い年なんですよ。」
「・・・・。」


どこまでも気さくで、
老舗らしいあったかさのある店。
腹いっぱい食べて3人で17,000円。
鳥源
03−3354−7868