赤坂・Wakiya一笑美茶樓

久々に渋好みのタイトルが並んだ
今年のアカデミー賞作品賞候補。


とりわけ私の好きな
コーエン兄弟の「ノーカントリー」と
ポール・トーマス・アンダーソン監督の
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」。


週末久しぶりに「マグノリア」をDVD鑑賞。
いや〜〜、今見ても凄い映画でした。傑作。
今週は「ファーゴ」を見てみよう!


さて、赤坂の高級中華「Wakiya」である。
年に一回、会社のとある会合で大学の先生や
著名な作家さん、文化人の方々をご接待する。
そんなことでもなければ夜は来られない店だ。



トゥーランドット」の清新な中華で名を馳せた
脇屋友詞さんが、赤坂に出した一軒家中華料理店。
もう10年位になると思うが、相変わらずの人気。


1階が広いフロアーで、2階、3階に個室。
3階にはカウンターの席もある、大きな店構え。
今回は3階の洋室個室に13人で陣取った。


鱈の白子焼き
鍋もいいけど焼きもいい。
表面は固く、中はユルユル。
ネギなど野菜とともにスープの中に。



有名な作家の先生が、ビールを一口飲んで
(何も聞かれていないのに)
「アサヒの熟選!」と銘柄を言い当てた。
その後その先生だけ妙に盛りが多かった。


紹興酒
8年、15年、20年の中から、
まずは15年ものを。
口当たりまろやかでいくらでも飲める。



「中国の老酒の中でも、
紹興地方で取れたものを紹興酒と言う。
発泡系のワインの中で、
シャンパーニュ地方で取れたものを
シャンパンと言うのと同じ理屈ですね。


それから、製法の違いによって
元紅酒、加飯酒、善醸酒、香雪酒の
4種類に分かれています。
さて、今日の紹興酒は・・?」


さすがは大学の先生。
あらかじめ紹興酒について予習していて、
我々にいろいろ教えてくれるのである。


前菜盛り合わせ
右の上が台湾産のカラスミ
他も説明されたが覚えていない。



フカヒレ姿煮
毛鹿(もうか)ザメと呼ばれる種類。
コラーゲンを最も多く含むらしい。
規制が厳しい昨今、普段より小ぶりだと、
店の人が申し訳なさそうにしている。
私たち庶民にはこれで十分なんですけど。



初めはこのままいただいて、
あとから白飯をぶっかける。
豪快かつ繊細。抜群にうまい。


シジミのスープ
味噌汁みたいに白濁している。
中はやわらかく煮込まれた大根とチンゲン菜。
サッパリと、フカヒレのパリパリを洗い流す。



肉団子
幻の高級豚と呼ばれる「梅山豚(メイシャントン)」。
バラ肉を団子にして、大根おろしのみぞれ煮風で。



先生方の食生活はどんなもんか、と思ったら
先の作家先生はとんかつが大好物なんだとか。
昼に食べたとんかつが美味しくなかったら、
夜別の店でとんかつを食べることもあると言う。


赤坂の「玄琢」、四谷の「三金」などと並んで
先生の注目は銀座の「とんかつ不二」。
銀座7丁目、一等地のビルの1階にあって、
1000円以下で真っ当なとんかつを出す。


表通りから少し入ったいい場所である。
よく聞いたら主人はそのビルの持ち主で、
家賃収入だけで生活が成り立つらしい。
もはや趣味で揚げる上等のとんかつだ。


紹興酒
なんとこの段階で20年ものを開けた。
もしかして順番が逆じゃないのか!



坦々麺
塩味のそば、おかゆと、坦々麺のセレクト。
前回欲張って3つともたのんで後悔した。
坦々麺にしぼり、刺すような辛さを堪能する。



デザート
杏仁豆腐、マンゴープリン、
チョコレートアイスの黄金トリオ。



先生方の年齢のせいか
体育学がご専門の方もいらしたりして
話題はとにかく炭水化物ダイエットや
メタボリックシンドロームに終始する。
それでもお料理はたいらげられて行く・・。


普通ならひとり30000円か。
顔なじみでどこまで値切れるか。
Wakiya 一笑美茶樓
03−5574−8861