幡ヶ谷・くろ黒亭

「日本初の黒人演歌歌手」ジェロが話題だ。
ルックスと本格的歌唱力の違和感で人気に。
デビューイベントにも取材陣が多数つめかけ、
マスコミの関心の高さをうかがわせたようだ。


さて、幡ヶ谷の鹿児島黒豚「くろ黒亭」である。
京王線幡ヶ谷駅から「六号通り商店街」という、
昔ながらの雰囲気のある商店街をてくてく歩く。



最近見かけなくなった肉屋、八百屋、古本屋に
刀剣屋なんてお店もあって軽いタイムスリップ。
めざす「くろ黒亭」は、わりと新しめの外観。



鹿児島産の黒豚と焼酎の店。
最近よくあると言えばよくある店だが、
その徹底ぶりはなかなかのものである。
森伊蔵、魔王、村尾でもなんでもある。
調子にのって森伊蔵のロックをたのむ。



すっかり定着した感のある鹿児島の芋焼酎
高値で取引される高級品の人気も相変わらずだ。
ちなみに森伊蔵のロックは一杯2000円!


さつま揚げ
鹿児島と言われれば
食べないわけには行かない。
ちょっと甘めの鹿児島産醤油が合う。



トロカツオ腹皮塩焼き
焼酎との相性ばつぐんの珍味。
南九州の特産品で、枕崎漁港から直送する。
透明の液体はお酢。お好みでつけていただく。



きびなご
手開きにして、菊の花をかたどって並べた
「菊花造り」も鹿児島に伝わる独特の盛り付け。



とんかつ好きを自他共に認めるG藤さんが
ネットで検索して見つけた隠れた名店は、
とにかく黒豚をいろんな形で食べさせる。


今日はナベちゃんと私と3人(これ重要)。
G藤さんは来年還暦だというのに大食いだ。
ここから怒涛の黒豚フェスティバルが開幕する!


黒豚串焼き
でかい。
串焼きというよりポークソテー
豚肉を食ってる感じは味わえる。



黒豚メンチカツ
サクッと食べると肉汁がジュワっと。
こんなにジューシーなメンチは初めて。
ぴったんこカンカン」でも紹介されたらしい。



すでに、結構おなか一杯。
でも、G藤さんはまだまだこれからだと。
いよいよお目当てのとんかつを発注する。


「お兄さん、黒豚とんかつ。」
「はい、おひとつで。」
「いやいや3人前で!」
「えっっ!?」
店のお兄さんも絶句して倒れそうになった。
あとで聞いたら厨房も間違いだと思ったと。
私も冗談かと思ったが、G藤さんは本気だ。
「出てきたら食べちゃうから。」
「そうかなぁ・・。」


黒豚とんかつ


3人前とはこういうことだ!



うまくて肉厚で食べがいがある。
昼のとんかつ定食なら大賛成だ。
がんばったがふた切れ残してしまった。


これで終わらないことはわかっていた。
店のイチオシは黒豚しゃぶしゃぶなのだ。
黒豚フェスティバルのフィナーレである。
「お兄さん、黒豚しゃぶしゃぶ。」
「はい。」
「3人前。」
「は、はい。」


黒豚しゃぶしゃぶ
豚バラのしゃぶしゃぶ。
見た目にはいけそうな気もする。



これを「だし汁」でいただく。
ネギをたっぷり入れて。
さっぱりしたラーメンスープのようでうまい。
ゴマだれで食べるより、たくさんいけるかも。



あしたから3日くらいご飯をぬいても
大丈夫じゃないかと思うくらい腹一杯。
G藤さんは、とんかつもしゃぶしゃぶも
ぺろりと平らげて、なお平気な顔である。


「こうやって、ガンガン食って飲んで、
しゃべって笑う!これが一番でしょ!」
年をとっても食事の嗜好は全く変わらないとか。
焼き肉屋に行けば、今でもカルビ中心だと言う。


高級焼酎ばかり飲んでいたので
お値段は参考にならないかも。
ただ、決して高い店ではない。


お土産に、黒豚そぼろ弁当と
さっきのメンチカツを持たされた。
腹一杯とかなんとか言いながら
今朝そぼろ弁当を食べてしまった。
うまかった。
くろ黒亭
03−3373−2117