富ヶ谷・もも家

きのう第80回アカデミー賞が発表され、
前評判の高かった「ノーカントリー」が
作品、監督、脚色、助演男優の4部門で受賞した。
そんな中・・。


マット・デイモンの「ボーン・アルティメイタム」が
編集、録音、音響効果とポスプロ関連の賞を総なめに。
レミーのおいしいレストラン」の評価は意外に高く、
オリジナル脚本賞など5部門もノミネートされていた。
など、授賞式の中継を見ていると発見があって面白い。


さて、富ヶ谷の居酒屋(?)もも家である。
代々木八幡とも、代々木公園とも言えるので
迷ったが、結局、名刺の表記にしたがった。


ネットで検索しても全くヒットしない。
もちろんホームページもブログもない。
代々木八幡の商店街にひっそりとあって
おそらく常連と口コミだけでやっている。



フロアーを仕切る「ママ」が店の代表者。
12、3人がけのコの字のカウンターと、
4人がけ、6人がけのテーブルがある。
カウンターで男2人というのが主流だ。



ブロッコリー明太ソース
色鮮やかな一品。
写真撮影の許可を請うたら、
「それほどのものじゃ・・。」
と、おおいに謙遜された。



石かれいの薄造り
めちゃめちゃコシがあってうまい。



さば昆布じめ
しめさばがあれば必ずたのむ。
お店の顔のようなものだから。
よくしまってうまい。



昭和53年、駅の向こうの風呂屋の前に店を出した。
風呂帰りに桶を持って彼女と待ち合わせる客がいた。
話を聞くと、どうやらうちの会社の先輩である。


昭和59年、今の場所に移って「もも家」になった。
その先輩は会社の後輩を連れてよく来ていたらしい。
先輩は有名なM留さん、後輩はN波さんであったが、
ママはM留さんのことを「トメ」と呼んではばからない。


最初に会ったとき、おたがい1年目だったから。
それからずっとご贔屓にしていただいています。
当時のことを語るママはちょっとうれしそうだ。


さつま小鶴
鹿児島の小正醸造製の芋焼酎
熟成原酒「メローゴヅル」で知られる蔵元。
新宿の「鳥源」で飲んだ濃厚な原酒である。



豆苗とザーサイ炒め
中華風でよく合う組み合わせ。



スープ餃子
他にも焼き餃子が3種類。
こだわりのメニューである。



日テレさんや、もちろん近所のNHKさん、
レコード会社など業界の客は多い。
ちょっと外れた場所にあり、隠れ家っぽいことと、
12時半までやっていることが理由と思われる。


もつ鍋
メインはもつ鍋である。
もつはシロ、ホホ、ハツ。
キャベツとネギと豆腐。
あとでゴボウを追加した。



第一次もつ鍋ブームの前からある人気メニュー。
いまでこそ、もつ鍋、もつ焼きは当たり前だが
当時、もつの仕入れは東京に34軒しかなかった。


その頃から、浅草の肉屋との取引が今も続いている。
余計な物を入れないシンプルなもつ鍋が長続きの秘訣か。
仕上げはラーメン。スープもうまくて飲み干してしまう。



杏仁豆腐
もつ鍋のあと、サッパリするのにいい。



家庭的な雰囲気を大切にしている。
知っている人だけ来てくれればいい。
ネット上に記事が全くないのもわかる。
ブログに書くのもちょっと気が引ける。


いい意味で「クローズド系」。
でも私はまた行きたくなる。
もも家
03−3465−0963
(名刺を見たら局番が465だった。
そろそろ直されたほうが・・。)