青山・旨味 游

男子プロゴルフの「東建カップ
最終日の視聴率が10%を突破。
もちろん、最終組で優勝争いをした
ハニカミ王子こと石川遼クン効果だ。


10%は1998年の日本プロ以来
なんと10年ぶりの快挙だという。


石川遼クンの活躍ももちろんだが、
1万5千人の大ギャラリーを背負い、
にぎやかに盛り上がっている映像が
男子ツァーの再生を強く印象づけた。


さて、青山の居酒屋「旨味 游」である。
南青山3丁目交差点の近く、
高級スポーツクラブ「リビエラ」の先
ふと見逃しそうな階段を下りてゆく。



学生時代、このあたりに一軒家を
(と言っても平屋で二間だったが)
借りている京都から来た同級生がいた。


地下鉄の駅からも近く、寝る場所もあり
なにしろ周りに気兼ねが要らないので
毎日のようにその家にたむろしていた。


当時は、夜中に腹をへらしても何もないので、
あらかじめ食料を買い込んで行ったものだ。
それが今やこの界隈にもおしゃれな店が多く、
何時になっても食べるのにはまず困らない。


はたはた
塩焼きにマヨネーズ
少し遅れてついたら
もうこの状態だった。
「待ちきれませんでした」と。



お刺身盛り合わせ
本マグロ、尾長鯛、しめ鯖、
ノドグロホタルイカ
ミズダコ、ツブ貝。
ノドグロ対馬
ホタルイカは富山、
ツブ貝は北海道から。
毎朝築地で仕入れる
オヤジさんの目利きは評判。



自家製さつまあげ
中がホロホロに柔らかい。
タコが入ってたこ焼きみたい。



魔王
「一年ぶりに魔王が入った。」
そう言われるとありがたくて
飲まないわけに行かなくなる。
四合びんで10,500円。
以前は8,400円だった。



お兄さんが千葉で漁師をしている。
そこから仕入れるものもあるとか。
近くで「魚信」という弁当屋を開いた。
カウンターで魚を食べることもできた。


人気が出て前の店ではさばききれなくなり、
広い店に移り屋号を「旨味 游」に変えた。
今も弁当屋時代からの客が多いという。
確かに路地の奥、しかもビルの2階で
通りがかりの客はめったにないだろう。


尾長鯛粕漬け
サッパリとした白身のうまさ。



銀ダラ粕漬け
こちらはコッテリした脂身。
ご飯があれば何杯でもいけそう。
昼はランチで魚を楽しめるとか。



シュウマイ
自家製イベリコ豚のシュウマイ。
ホクホクでうまい。
イベリコ豚は串焼きもある。
餃子も自慢の一品だという。



白身魚のお茶漬け
しめの一品。
ほかにおにぎり、チャーハン、
海鮮丼、うな丼など。
運がよければ
昼のカレーが残っていることも。



お店のおばさんがとなりで
まかないを食していた。
お刺身やら焼き魚やら
今日食べたものがひととおり。
えらく豪勢なまかないだった。


ところで先の京都から来た同級生の話。
子供の頃からバイオリンを習っており
練習のためにわざわざ一軒家を借りていた。


100万もする高い楽器を持っていた。
聴かせてくれとせがむと
メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲を
さわりだけ弾き、決まって
「あかん、今日は調子悪い。」
と言って途中でやめた。


そんな彼も今では大手広告代理店の
立派なサラリーマンになっている。


オヤジさんにまかせておけば
美味しい魚にありつける店。
探してでも行く価値あり。
旨味 游
03−3408−8150