渋谷・森本

よゐこの有野くんが肺膿瘍で入院した。
事務所によると完治には1ヶ月かかり
具合を見ながら夏以降の復帰になると。


自分のブログでファンや関係者に一言。
病名や入院中の様子もつづっている。
めちゃイケ」のお見舞い花の写真も。
お大事に。


さて、渋谷の老舗焼き鳥「森本」である。
道玄坂を左に、井の頭線のガード下界隈。
居酒屋や焼き鳥屋が並ぶおなじみの一帯。



学生時代、渋谷は通学途中だったため
実はこの辺の居酒屋でよく飲んでいた。


先輩に連れられて来た「新歓コンパ」。
自分の適正な酒量がまだわからずに、
すすめられるままコップ酒をあおり、
飲むたびに吐いていたあの頃・・。


10代の自分は恥ずかしさがいっぱい。
「森本」はこの地で創業52年である。
その頃の恥ずかしい私も見られていた。


大きなカウンターとテーブルがふたつ。
もちろん予約など聞いてくれない。
行列も覚悟だったが運良く座れた。
渋谷の真ん中にしては年齢層が高い。


鳥刺し
魚で言えばうす造り。
見た目も相まって上品。



レバ刺し
こちらは肉厚なレバ。
わさび醤油でうまい。



つくね
当店の名物のひとつ。
小ぶりなのにジューシー。



はつ
はつ好きの私としてははずせない。
中のナマ感を残す焼き加減が抜群。



岩手の南部鶏をシンプルに焼く。
奇をてらわない正統派の焼き鳥。
長くやっているからこその匠技。
味も見た目も端正な2枚目である。


つくねが出てきた時に連れが
「カラシはありますか?」
と勇気をふりしぼって聞いた。
「カラシはありません。」
と自信を持って答えられた。
スタッフの応対に揺るぎがない。


東京軍鶏と秋田比内鶏
いわゆる「正肉」なのか。
右のねぎまが「東京軍鶏」。
左が有名な「秋田比内鶏」。
歯ごたえがあってどちらもうまい。



ゴンボ
ボンジリのことだという。
脂がのってまたうまい。



冬場なら鴨、すずめ、うずらなど
ジビエ系をワイルドに楽しめる。
名物の「つくね刺し」も冬のみ。
冬場の再訪を誓う。


しいたけ姿焼き
ビジュアル系の一品。



らっきょう
シソの葉と一緒に漬けてあり
したがってこの色合いである。
これもビジュアル系の一品。



手羽
きれいに素揚げされた手羽
カリカリの皮と柔らかい肉。



ひととおり食べ終わると
今まで愛想のよかった店員が
急に冷めた顔をしてやって来る。
「追加のご注文はありますか?」


「結構です。」と答えるが早いか
今度は勘定書きをもって来る。
「ありがとうございました」と。


「食べ終わったらサッサと帰れ。」
これが森本の基本である。
よく見ると壁の貼り紙に
「長い話はご遠慮ください。」だと。


その瞬間酔いもさめるが
確かに焼き鳥はうまいぞ。
飲んで食べてひとり5500円。
渋谷の真ん中でがんばっている。
森本
03−3463−5233