下北沢・第三新生丸

上野の国立科学博物館に出かけた。
ダーウィン展」を見るためだ。
帰りがけにふと空を見上げたら
ヘリコプターが6機飛んでいた。


これはただ事ではないと思ったら
携帯メールにニュースが配信された。
秋葉原で通り魔、死傷者多数。」
もし彼が上野に来ていたらと思うと
ゾッとする。


さて下北沢の居酒屋「第三新生丸」である。
地元の人々に愛され、いつも満員の名店。
観劇の帰りに寄るのに便利な場所にある。



マスターのお父様は八丈島の漁師だった。
その船の名が「第三新生丸」というわけ。
八丈島の伝統的な郷土料理が楽しめる。


カツオ刺し
八丈島直送。
新鮮なカツオをカラシ醤油で。



それでも足りなければ
粉末の島とんがらしを加える。
南の島の料理は何でもカラい。
沖縄料理に通じるものがある。



焼き空豆
見事な空豆
焼き色がいい。



水茄子
サッパリとうまい。



なめろう
鯵とネギ、生姜、大葉などを
みじん切りにして味噌で和える。
もともと房総地方の漁師料理だ。



徹底的に細かく切って
しかも均等に和えている。
焼けばハンバーグになりそう。


10人程度のカウンターと
4人がけのテーブルがひとつ。
店内は常連さんの交流の場だ。
連れも知り合いが二組もいた。


演劇関係者や音楽関係者が多い。
お互いのパフォーマンスを自慢し
次の公演日程を他の客に知らせる。
もちろんポスターやチラシも配る。


昔から変わらない下北の流儀。
これを心地良いと感じる人は
一生ここから離れられなくなる。


名物八丈焼酎その名も「情け嶋」。
全員がこの焼酎をボトルキープ。
八丈の風土にどっぷりと浸かる。



八丈島寿司
白身魚の漬け。
今夜は鯛である。
ワサビの代わりにカラシ。
それでも違和感は全くない。
これも沖縄っぽい名物料理。



ほかにしらすおろしごはんなど
軽いごはんものが充実している。
ひとりでふらっと飯を食うのも可。


それほど高い店ではないが、
カードが使えずご馳走になる。
低額で下北気分をたっぷりと。
第三新生丸
03−3466−6060