神田・みますや

北京オリンピックが昨日開幕した。
柔道の谷、「ママでも金」ならず。
男女サッカー、ウェイトリフティング、
水泳予選など日本選手の苦戦が続く。


アテネオリンピックでは時差の関係で
寝ている間に金メダルを獲得していた。
今回はゴールデンタイムにこの緊張感。
17日間毎晩これでもつのか心配である。


さて、神田淡路町の「みますや」である。
創業明治38年、今年103年目の老舗。
古い街並みの中でもひときわ目立つ一軒。
昭和初期の建物が当時の雰囲気を伝える。



居酒屋通で鳴らす先輩方に連れられて。
震度4でも倒れるでしょうと口が悪い。
それでもこの辺の家々は長屋のようで
隣と肩を寄せあって案外頑丈なのかも。


にしん棒煮
真っ黒い煮汁にどっぷりと。
見た目はすこぶる悪いが
その分味付けはしっかり。



さくら刺し(赤身)
クセがなくうまい。
牛より馬を好む人がいる。
こんな馬刺しに出会うと
なんとなく理解できる。



さくら刺し(霜降り)
見た目派手、値段も高い。
確かにそれなりにうまい。
でも赤身のほうがいいと。
普段意見の分かれる皆様、
この点は珍しく一致した。



牛煮込み
さくら、どぜうと並ぶ名物だが、
缶詰のようだと先輩は手厳しい。
「牛丼の具じゃないんだから。」とも。



確かにすき焼きの割り下のような
甘いダシ汁が牛丼を想起させる。
一方でそれがいいと支持する人も。
お試しあれ。


店内は意外に広い。
テーブル、座敷など形もいろいろ。
入ってすぐ右の座敷は雰囲気最高。
昭和の居酒屋の気分を満喫できる。


あいにくそこは満席で左奥の座敷へ。
わいわいとにぎやかに飲むにはいい。
この席でも4日前に予約したらしい。


右奥には後から増築した部分も。
先輩は勝手にアネックスと呼ぶ。
新しいぶん雰囲気には欠けるが。


げそフライ
今日の一押し。
げそを揚げただけなのに
これだけうまいのはなぜ。



ぬた和え
先輩方のおすすめ。
はっきりと主張するものより
何気なくうまいものがお好み。



揚げナスの煮びたし
手間と時間をかけた一品。
煮汁がすみずみまでしみこむ。



日本酒の種類が豊富。
常時20種位そろう。
「磯自慢」、「南部美人」など
4人で4種類を回し飲み。


初めは
「こっちのほうがフルーティー。」とか
「こっちのほうが辛口。」とか飲み比べ。
じきにどれがどれだかわからなくなる。
「うまいからどれでもいいか!」だと。


1合ずつ飲み干して結局焼酎に。
「魔王」の四合ビンが4千円だ。
相場1万円なので超お買い得。



どぜう丸煮
表の提灯にも「どぜう」と書いてある。
江戸っ子気分を良く味わえる肴である。
先輩方はあまり好きではないと言うが、
たのんでみたら結構みんな食べていた。



ほっけ
普通の魚が欲しくなる。
お刺身、しめ鯖、焼き魚。
居酒屋の定番は全部ある。



串カツ
ボリュームたっぷり。
つまみだけで腹一杯。
居酒屋の醍醐味満喫。



とにかく客がにぎやか。
注文の声も大きくなる。
明治38年から100年余、
この地で活況が続いている。


ビール、日本酒、焼酎(魔王)。
食べたいものをひととおり。
4人で19000円なり。
100年前から庶民の味方。
みますや
03−3294−5433