赤坂・Kyoya

男子400メートルリレー史上初銅メダル!
野球準決勝敗退の憂さを晴らす会心レース。
「日本陸上短距離の歴史の積み重ねの結果」
謙虚だが充実感に溢れたインタビューも良。


オリンピックもう終わっちゃいますね。
テレビがつまらないと言われないように。


さて赤坂のイタリアン「Kyoya」である。
赤坂と言っても溜池交差点を渡った向こう側。
路地裏のわかりにくい場所に3月にオープン。
見る見る評判を呼び昼は行列ができるらしい。



(暴風雨で外観撮影が出来なかったため
写真をお店のブログから拝借しました。)


京野菜を使ったイタリアンというコンセプト。
野菜にスポットを当てたラインナップが続く。


パン
バケット
自家製フォカッチャ。
黒ゴマのプリッツ



フォカッチャがモッチリとうまい。
一切れが小さいので食べ過ぎない。


ハム
生ハムとサラミ。
手前はモッツァレラかと思いきや。
実はカリフラワーのパンナコッタ。
北海道の生ウニとスペイン産キャビア



パンナコッタはデザートだと
思い込んでいたのでこれは意外。


涼やかな口当たりとほんのりした甘み。
野菜にこだわる作風を一品目から堪能。
めくるめく野菜ワールドを予感させる。


シェフの府金雄樹さんは「キャンティ」や
「笄櫻泉堂」などの有名店で修行したとか。
そして今回初めて念願の自分の店を持った。


昔から大の京都好きで足繁く通い続け、
京野菜の力強い味に感銘を受けてきた。
種類は指定せず、その時うまいものが
業者から直接送られてくるのだという。


ご自身でもブログを持っている。
オープン前の準備期間の苦労話や、
新作メニューの紹介など興味深い。


プライベートでも他店に行って
写真とともに詳細な記事を書く。
特に料理とワインへのこだわりは格別で
ブログを見る限りすさまじい料理オタク。


魚料理
愛媛産金目鯛のカルパッチョ
水ナスとフルーツトマトのサラダ仕立て
アンチョビとカラスミ風味。



長い名前だがそれだけのことはある。
甘みが引き立つデザートのようなサラダ。
この季節にこそ味わいたい奇跡的な一皿。


揚げ物
アナゴと北アカリのあつあつベニエ
山椒風味バルサミコソース。



ベニエはサッと揚げたフリットのこと。
語源はフランス語で「こぶ」の意だが
イタリア料理だとする説もあり不明。
北アカリは北海道産のジャガイモだ。


コロモの中にちょっとした空間があり
その先にアナゴとホワホワの北アカリ。
ひと口で何通りもの食感が楽しめる。


ワインの品揃えも充実している。
特にイタリアのビオワインに自信。
多少癖はあるが近頃ファンが多い。


最初の一杯はスプマンテ
そのあと白1本、赤2本。
注がれるままに4人で完飲。
またしても飲みすぎである。


バジリコKyoyaスタイル
取り分けるたびににんにくが香る。
のどの奥が反応してつばが溜まる。
キャンティー仕込みの確かな一品。



海の幸のペンネ
ペンネはその食べやすさもあって
私の中ではおつまみの一種である。
これでもう2杯から3杯は行ける。



メイン
仔牛のカツレツと
京野菜カポナータ



カポナータが付け合せではなく、
むしろカツレツが付け合せのよう。
いつも野菜が主役になるのはなぜ。


小さいけど新しくて気持ちのいい店。
力強く自己主張するさまざまな野菜。
何よりもアイデア豊富なシェフの腕。


料理のコースは3,900円。
いずれ予約が取りづらくなる。
Kyoya 
Cucina Italiana
03−5545−9330