西麻布・アッキアーノ

東国原知事ついに衆院選出馬か。
中山前国土交通相の後継として
自民党が宮崎1区に擁立の動き。


「県民の皆様の後押しの声があれば」
と知事も立候補に意欲を見せる。
番組出演条件などに関わるため
テレビ界の注目度も非常に高い。


さて、西麻布のイタリアン
グットドール・アッキアーノ西麻布である。
外苑西通りから一本裏に入った
誰が呼んだか通称ビストロ通り。


たしかにフレンチ、イタリアン、
寿司、和食、中華から立ち飲みまで
ありとあらゆる飲食店が軒を連ねる。
ヌーベル・シノワの「エピセ」の3階。



テーブルばかり全部で20席ほど。
コンクリ打ちっ放しのグレーの壁。
おさえた間接照明で雰囲気を出す。
今夜は男3人でその雰囲気を楽しむ。


栗のスープ
お通し代わりに。
ホッコリと温かい。
しっかりと栗の味。



生ハム
24ヶ月熟成パルマ産生ハム。
黒板に誇らしげに書かれる。
写真を撮りたいと言ったら
わざわざ持って来てくれた。



白桃を添えていただく。
メロンにしても白桃にしても
初めて生ハムにフルーツを
合わせた人はえらいと思う。



焼きチーズ
ひょうたん型のカチョカヴァッロチーズ。
くびれの所を縄で縛り吊るして熟成する。
オリーブオイルでフライパンでソテー。



ブルスケッタに乗せて食べる。
フライパンから剥ぎ取るたび
チーズの香ばしさがあふれる。


もともとこの場所には
グットドール・クラッティーニがあった。
丸の内移転にともない跡地に姉妹店を。
グットドール・アッキアーノが出来た。


グットドール・クラッティーニは
10年ほど前石神井で開店したとか。
人様のブログを読みつないで行くと
居ながらにしてお店の来歴がわかる。


もう一つ薀蓄を言うと・・
クラッティーニのシェフは倉谷さん。
お店の名前の由来はどうやらそこに。
アッキアーノもそんなことだろうと
調べたらシェフの名前は渡辺明さん。


マリネサラダ
海老・タコ・イカ・ホタテ
江戸前アサリのマリネサラダ。
新鮮な海の幸がふんだんに入る。



フリット
丸一本穴子・新イカ・舞茸
ポルチーニフリット
一つ一つの具がでかい。
でも大味になっていない。



豊穣な秋の風味が
コロモの中に封じ込められる。


パスタ
新サンマ・焼きナス
カブのオレキエッティ
カリカリじゃこのせ



きわめて繊細で巧妙な芸術的一品。
パスタと食材のギリギリの綱渡り。
どちら側に転んでも台無しになる。
耳たぶ型のオレキエッティも利く。


パスタを食べるといつも思うことだが
私が子供の頃はスパゲッティーと言った。
ナポリタンとミートソースしか無かった。
この40年で最も進化したもののひとつ。


高校生の頃渋谷に「壁の穴」ができて
イカ明太」や「アサリ納豆」が登場。
その頃からパスタの概念が変わった。
広がり方は現在加速度を増している。


ステーキ
那須高原牛のTボーンステーキ500g。
確かに骨(ボーン)がTの字になっている。
3人で取り分けても量はじゅうぶん。
肉を食った感を大いに満喫できる。



牛、豚とも肉はすべて栃木産。
シェフの地元だと言っていた。
食材にこだわり、発想は自由。
確かな技術と知識の裏打ちがある。


クラッティーニからアッキアーノへ。
石神井から西麻布、そして丸の内へ。
いずれ3人目のシェフが現れるのか。
ビストロ通りの一翼を担う名店。
グットドール・アッキアーノ西麻布
03−5467−2648