十条・斉藤酒場

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さて、十条の「斉藤酒場」である。
言わずと知れた超有名店である。
居酒屋本やブログに必ず登場する。
恥ずかしながら今回初訪問なのだ。


東十条のもつ焼き「埼玉屋」から
十条まで歩いて「斉藤酒場」という
居酒屋ゴールデンコースを行く一夜。



埼玉屋は店内撮影NGだったので
残念ながら詳細はお伝え出来ない。
牛串、シロ、レバ、ハツ、カシラ
牛刺し、コブクロ刺し、ベーコン。


最強の肉とコストパフォーマンス
秘伝のタレと絶妙の焼き加減など
どれをとっても確かにハイレベル。
だが一番すごいのは店のオヤジだ。


すべての客の串の進み具合を見て
すべての客の好みを細かく想像し
適当に冗談やはったりをかまし
しっかり満足させるオヤジのワザ。


「料理はイマジネーションである。」
興奮さめやらず篠原演芸場前を過ぎ
程なくして十条駅前へとたどり着く。
ここにまた一軒居酒屋界の伝説が。



十条駅前。斉藤酒場。
創業昭和3年。今年で81年。
「何をそんなにもてはやすのか。」
その店は意外なほどさり気ない。


ざっと50人の酔い客で当然の満卓。
老若男女とはまさにこのことである。
それぞれが勝手なことを大声で話す。
だがその喧騒ぶりがとても心地よい。


つまみは大体2〜300円。
酎ハイ一杯なんと250円。
連れはその安さを威張ったが
こちらの清酒は1合170円。



滋養卵のゆで卵
デカイ。そしてうまい。
固ゆでの卵は大好物だ。
大井町大山酒場の
オムレツをなぜか思い出す。



カレーコロッケ
まわりで食べてる人が多い。
つられて食べたらうまい。
昔懐かしいカレーコロッケ。
トウモロコシまでいとおしい。



しらすおろし
ごく普通のしらすおろし。



山芋千切り
ごく普通の山芋。



しめ鯖
そしてごく普通のしめ鯖。
ひとつひとつの盛りが小さい。
一人客への配慮かも知れない。



赤穂鯛の塩焼き
粕漬けを塩焼きにしたもの。
これも隣の客が食べていた。
あまりにうまそうだったので。



香ばしく身はしまり
塩辛く酒がすすむ。


実にありふれた酒の肴たち。
割烹着のおばちゃんの対応。
何ひとつ特別なことはない。
どうして居心地がいいのか。


その不思議な空間の魔力は
80年を超え神々しさを帯び
神棚があれば拝みたい気分。


お会計を予想する。
お銚子は4本。酎ハイも4杯。
4人で先ほどのものを食った。


ひとり2000円?
もしかしてもっと安い?
正解はなんと4人で3620円。
思わず店のおばちゃんを拝んだ。
斉藤酒場
03−3906−6424