三軒茶屋・阿川

WBCいよいよ本日開幕である。
日本の先発はダルビッシュ
イチローの打順は1番との発表。
連覇に向けての戦いが始まった。


さて、三軒茶屋の和食「阿川」である。
246を少し下り細い路地を左折する。
曲がった瞬間に道を間違えたと思う。
それほど暗い住宅街の中に店がある。



10席ほどのカウンターとテーブル。
ひっきりなしに客が来てずっと満席。
店の中はいつも笑い声が絶えないが
暗めの照明のせいか落ち着く空間だ。


お造り
金目、しめ鯖、北寄貝。
自由に組み合わせてくれる。
暗い店内で高感度で撮影。
画質についてはご容赦を。



しめ鯖と白菜ゴマ和え
しめ鯖がかぶることは承知で
人気メニューと聞いてたのむ。
しめ鯖と白菜を一緒に食べる。
不思議な食感で確かにうまい。



かきぽん酢
「かきいくつにしようか」
と言ったら
「数は決まってるんですよ。
器の中に盛られて来ますから。」と。


出てきたもので合点がいった。
この店の得意のパターンだと。


かきはすでにぽん酢の中に。
ネギとのりとゴマを添えて。
よくよく混ぜていただく。



素材ママというよりも
組み合わせや調味料など
少しだけアイデアを加えて
全く新しい一品を創り出す。


店の大将はキム兄を思わせる風貌。
フレンチで修行した事もあるとか。
繊細で想像力にあふれたメニューは
その経験によるものかも知れない。


酒は麦焼酎「黒麹、無濾過。釈云麦」。
「じゃくうんばく」と読む。
コクと香りは「兼八」を凌駕する。
麦焼酎好きにはおすすめの一本。



もともと飲み屋の数が多い町ではある。
「久仁」や「赤鬼」など古い店も多く
一方でセンスあふれる新しい店もある。
長い間街が成長し続けている証である。


昭和の居酒屋と今時の立ち飲み。
古い商店街にハイセンスな若者。
悪酔いオヤジと青年たちがすれ違う。
古くて新しい街三軒茶屋は懐が深い。


ぶりと大根の煮物
ぶり大根も簡単にすませない。
盛り付けにも工夫を凝らし
新しさを提案する志がある。



白子味噌焼き
白子と味噌とネギ。
単純なようで複雑なバランス。
かと言って手を加えすぎない。
一貫した姿勢には頭が下がる。



座るなりメニューも見ず
いつもの通りに注文する。
そのパターンの客が多い。
店に固定のファンがいる。


新しいほうの三軒茶屋
酒と肴と話好きの酔客で
深夜1時まで盛り上がる。
阿川
03−3424−1301