目黒・ホルモン稲田

拉致被害者田口八重子さんの家族と
金賢姫工作員が韓国釜山で面会し、
「お母さんは生きていますよ。」と
日本語で涙ながらに話したという。
すごい長編の映画を見ているようだ。


さて、目黒の「ホルモン稲田」である。
最近評判のホルモン専門店である。
目黒駅近くの路地裏にあり目立たない。
それでも開店前に行列が出来るように。



電話したら5時からしか取れなかった。
予約の客と行列のフリー客でほぼ満卓。
カップルもいるが男3人組が妙に多い。
肉の愛好家が満を持して来ているのか。


部位の解説図を使った丁寧な説明と
お姉さんの今日のおすすめを参考に
納得のいくまでメニューを相談する。
手始めは雑誌で見たこのメニューだ。


ホルモン5種盛り合わせ
「ホルモン」と一口に言っても
色も形も味も千差万別である。
その幅の広さを実感する一皿。



5種の中身は日によって違う。
左から
テッポウ(豚直腸)
カシラ(豚コメカミ)
コプチャン(牛小腸)
レバ(牛肝臓)
牛テッポウ(牛直腸)


上カルビ
ホルモンに注力していることは
店名からも容易に察せられるが
赤身や霜降り系の希少部位も豊富。



上ハラミ
赤身も普通にうまい。
フレッシュな素材がそろう。



隣の男3人組が実ににぎやかだ。
お姉さんにすすめられるままに
ホルモンや赤身をどんどん食う。
ギアラ、シマチョウ、ミスジ、ザブトン。


希少部位のサシの入り具合は見事。
生肉が運ばれてくるたびに大歓声。
「うわぁ!」「すげぇ!」「やべぇ!」
その様子が焼肉同好会のようで笑える。


シマチョウ
もう少しホルモンを食べたくなる。
肉は新鮮でもたれずタレも軽やか。
いくらでも食べられるような気が。



ミノサンド
コンロに乗せると一瞬で小さくなる。
脂身はフワフワそれ以外はコリコリ。



コンロの火力が半端じゃない。
じっくり時間をかけるのではなく
アッという間に食べごろになる。
フワフワとコリコリの両立の秘密。


ザブトン
隣の客に影響されたわけではないが
最後に奮発して希少部位を一つ発注。
一皿2400円。それは当然うまいわけで。



矢澤ミートという食肉卸店があり
五反田でステーキ、ハンバーグの
「ミート矢澤」を始め評判になった。
その系列が「ホルモン稲田」だとか。


昨年には「モツ処鶴見」を白金に開店。
店名に冠する稲田さんも鶴見さんも
かの篠崎の「焼肉ジャンボ」で修行し
白金店のオープンに尽力したスタッフ。


「焼肉ジャンボ」「ミート矢澤」
「ホルモン稲田」「モツ処鶴見」
一大焼肉コンツェルンの誕生だ。


稲田うどん
ネギ、天かす、とろろ昆布
茶色はザブトンのひき肉!
肉の使い方を知っている。
甘めのだしがクセになる。



スタッフは若くて元気があり
質問にも的確に答えてくれる。
良く教育されているのがわかる。
焼肉のプロを自認する店である。


気づけば隣だけでなく他の客も
生肉の皿を前に大盛り上がりだ。
「すげぇ!」「うめぇ!」「やべぇ!」
やがて店全体が焼肉同好会になる。
ホルモン稲田
03−5447−2911