赤坂・大関

上海万博テーマ曲盗作問題で驚きの展開。
実行委が岡本真夜さんにあらためて申請。
「テーマ曲として正式に使わせてほしい」だと。
「光栄です」と岡本真夜さんも受けたらしい。


さて、赤坂の有名な焼肉「大関」である。
地元密着の老舗、チェーン展開の新興店。
この街に何軒あるか数えたことはないが
日韓入り乱れた有数の焼肉激戦区である。


TBS前から順に一ツ木、みすじ、田町通り。
田町は最近エスプラナー赤坂通りという。
「避暑地の高貴な紳士淑女の散歩道」だと。
ちょっとカッコつけすぎじゃないかしら・・。


一ツ木とみすじの間をつなぐたくさんの路地。
どこで曲がればいいか分からなくなる相似形。
姉妹店の焼肉「小結」の奥にその店はあった。
軒下の七輪の煙がもうもうと黄色い看板を燻す。



木造一軒家の1階がテーブルで2階が座敷。
バチバチっとはじけるように肉の焼ける音。
お客の笑い声と注文を伝える店員の叫び声。
無駄なものがない絵に描いたような焼肉店


キムチ盛り合わせ
ボリュームたっぷりの盛り合わせ。
何をたのんでもとにかく量が多い。



レバ刺し
これはまぁ普通。
焼肉への助走として。



部位ごとに食べることもできるが
「牛一匹」「牛半分」というセットがある。
「牛半分」は塩とタレの盛り合わせセット。
「牛一匹」はさらに味噌ダレが加わる。


正肉もホルモンも食べられるので
「牛一匹の並を3人前」に落ち着いた。


塩盛り合わせ
カルビ、ロース少々に
ハラミ、ギアラ、シマチョウなど
色も鮮やかなホルモン中心の構成。



フレッシュなホルモンは量もたっぷり。
ホルモン好きなら塩で押す方法もある。


タレ盛り合わせ
こちらは一転カルビにロース。
赤身と霜降りのオンパレード。
1枚でも立つくらいの厚切りだ。



七輪に肉を並べて
焼けたら口に運ぶ。
あいた所に肉を並べて
また焼けたら口に運ぶ。


時折ビールを入れて
肉を胃の中に流し込む。
馬鹿みたいに単純な循環。
時間とともに腹は膨れる。


店に何も無駄がなければ
食べる行為にも無駄がない。
それでうまいと感じるのは
真っ当な焼肉店の証である。


センマイ刺し
単純作業に飽きたら
こういうメニューを。
口も気持もさっぱり。
しかも量はたっぷり。



戦前は旧陸軍の軍事施設が密集し
空襲の標的となり灰燼と帰した街。
それを再興したのがコリアタウン
以来ハイレベルな焼肉屋が集まる。


もうひとつの理由が地元のテレビ局。
ディレクターやADの食生活は異常だ。
深夜の焼肉率の高さがこの街を支える。


例の「エスプラナー赤坂通り」はかつて
「ヤクザと韓国人がとても多い」ことから
「ヤッカン通り」と呼ばれたこともあるとか。
エスプラナード通り」の名に思いがこもる。


味噌ダレ
ホルモンに始まり
赤身と霜降りをめぐり
再びホルモンに帰る。
センマイやハチノスが
わがもの顔で皿を占める。



濃いめの味噌ダレが舌に心地よい。
ホルモンの質ももう気にならない。
若い人は途中からご飯もたっぷり。
腹いっぱいにならないはずがない。


路地裏の区画整理で近々閉店の噂がある。
中華料理「成都酒家」以来の衝撃が走る。
噂が本当なら月2回ペースで行くべきだ。


「牛半分」2500円。
「牛一匹」3300円。
どこまでも気取らない。
焼肉屋焼肉屋らしく。
大関
03−3586−5456