渋谷・婁熊東京ふたたび

木村拓也コーチの長男が追悼始球式。
現役時代の背番号「0」のユニフォーム。
巨人内野陣がマウンドそばで見守る中
ストライクに満場の拍手喝采が起こった。


さて、渋谷のもつ焼き「婁熊東京」である。
これで「るくまとうきょう」と読ませる。
「婁」は中国語で「居心地のいい場所」
「熊」は店長の「熊井さん」の名前だ。


渋谷橋から明治通りを渋谷方向に戻る。
決して目立たないノッポの雑居ビル2階。
店の中はカフェかクラブのような異空間。
看板もおしゃれな「モダンもつ焼き」の旗手。



キャベツ
これだけあれば当分もつ。
辛い味噌ダレがあとをひく。
ほかにも使える万能調味料。



レバ刺し
厚切りで存在感もたっぷり。
塩をひとふりしていただく。
信じられないサクサクの食感。
レバ刺しだけ食べに来てもいい。



タンのなめろう
なめろうは普通アジかイワシでしょう。
ネギやショウガを混ぜ包丁で細かく叩く。
やがて粘り気が出て酒にも飯にもあう。
「皿をなめるほどうまい」が名前の由来とか。



「タンのなめろう」はメニューに載ってない。
他にも載ってないメニューがいろいろある。
カウンターでスタッフに聞きながら食べる。
常連だけが知っている鮨屋のような利用法。


かしらとはつ
串はおまかせで今日のオススメを。
何を食べてもうまいから大丈夫。
臭みやいやな脂身とは一切無縁。
女性客にも好まれるもつ焼きだ。



たんとぱい
右がぱい。文字通り乳房。
肉厚で濃厚。独特の食感。
クセになる本日のイチオシ。



ちれ
ちれは脾臓
ところで脾臓ってどこ?
串に肉と脂身が交互に。
レバに近い深い味わい。



明るい店と若い客と元気のいいスタッフ。
食器や内装などとにかく雰囲気を大事に。
そんな周辺ばかりついつい目に留まるが
何より串の素材と焼き加減がハイレベル。


赤ワイン
リビングアース・カベルネ・ソーヴィニヨン
美しい地球をこれ以上汚さない一歩になれば。
地球のように丸いラベルにその思いをこめて。
有機栽培葡萄100%のオーガニックワイン



ガブガブ飲めるサッパリ系ミディアムボディ。
ビールも焼酎もあるがこれを選ぶ客は多い。


お新香
美しい浅漬けのお新香。
そろそろキャベツも尽きて
串が単調に思えてきた頃に。



白センマイ刺し
美しいと言えば白センマイ。
黒い皮をはいでよく洗った。
薄くてもコリコリとうまい。



もつ煮込み
白センマイともつ煮込みは名物。
熊井さんがいた「新宿ホルモン」も
そこから別れた中目の「まんてん」も
白センマイとこのもつ煮込みが名物。



てっぽう
前回のイチオシがこれ。
いつもよりこぶりだが
ゴムのような歯ごたえ。
わかっていても驚いた。



のどしびれ
おまかせで追加したら
2回目にまた出てきた。
よほどオススメなのか。



カップルやサラリーマンの客が後を絶たない。
「混んできたら2時間で出ていただくかも。」
予約の時に言われていたのでドキドキしたが
運よく退出を免れ逆に3時間以上も長居した。


最後に焼酎をあおってしめて29,000円なり。
4人でリビングアース3本はさすがに飲みすぎた。
ささやかな幸福感と二日酔いは次の日も続いたが。
地球環境の保護にはおそらく貢献できていない。
婁熊東京
03−3486−1129