中目黒・さくら

築地市場移転問題が海外でも話題に。
科学誌「ネイチャー」が記事を掲載。
都の土壌汚染の実験に疑問を呈する。
さすがは外国人観光客の人気スポット。


さて、中目黒の和食「さくら」である。
いつも三宿で飲む「三宿の会」の遠征。
その名の通りの馬肉と熊本料理の店。
昨年10月にオープンしたばかりだ。


そろそろ桜が散り始めた4月7日のこと。
今夜は桜を見ながらさくら肉という趣向。
駅から目黒川沿いに池尻方向に少し歩く。
川に面したおあつらえ向きの立地である。



真新しい店に大きなカウンターが一つ。
奥に個室。手前に半個室状のスペース。
桜を眺めるならガラス張りの半個室で。
さすがに今日はカウンターもすべて満席。


お通し
細かくて見にくいが
高菜と馬のそぼろ肉
ご飯にかけたくなる。



一文字ぐるぐる
ご存じ熊本の郷土料理。
さっと茹でた葱(ワケギ)の
根元を葉でぐるぐる巻きにして
酢味噌をつけていただく。



とにかく肉は馬尽くし。
競馬好きは好まないとか
アメリカ人は食べないとか
今も忌避されることがある。


加工食品の原料として牛豚に混ぜる。
上等なものはこうして単品で供する。
メニューに細かい部位が図示される。
ここで馬を食わねば食うものがない。



馬刺し盛り合わせ
霜降り、フタエゴ、タテガミ。
鮮やかな桜色と独特の脂身。
フタエゴは皮と肉の間の部分。
たしかに二層になっている。



馬刺し盛り合わせその2
特上トロ、馬タン、そしてタテガミ。
タテガミだけははずせないらしい。
食べるというより口の中で溶ける。
馬タンの歯ごたえもあなどれない。



馬のレバ刺し
牛にくらべると少しゆるい?
でも言われないとわからない。



それにしても目黒川の桜はきれい。
およそ4キロの間に800本もの桜。
訪れる人の数も年々増えているとか。
その横には途切れなく飲食店が続く。


「さくら」もそんな店の中の一つだ。
熊本では居酒屋「おはこ」を展開中。
これが東京進出の1号店になるらしい。
立地もいいのでそこそこはやるかも。


辛子蓮根チップス
博多でも鹿児島でも辛子蓮根
これももともとは熊本の名物。
それをチップスにした発明品。
後を引いて何度もおかわりした。



病弱な藩主細川忠利公が坊主に勧められ
穴に辛子と麦味噌を詰めて揚げたものを
好んで食べていたという縁起話もある。
蓮根には増血効果があると言われている。


馬のユッケのせサラダ寿司
トマト、きゅうり、タマネギ、レタス。
海苔とユッケと酢飯のどんぶり。
ユッケビビンバのように混ぜて。



馬バラ肉のあぶり刺し
いわゆるたたきである。
これも見た目牛である。
豆板醤と醤油を少しつけて。



馬肉コロッケ
馬のひき肉とジャガイモ。
適当なバランスでうまい。



馬にまみれて焼酎をしこたま飲む。
それでも一人6000円くらいか。
一年後の桜の季節が狙い目である。
くれぐれも手前の半個室のスペースで。


三宿の会」はいつも誰か寝るかオチる。
大人ばかりなのに飲み方が妙に激しい。
今夜もまったく覚えてない人が約一名。
次の日わざわざ会社に謝りに来ていた。
さくら
03−3462−4301