表参道・kappas

シカゴ在住の6歳男児に感染確認。
初の日本人感染者が出てしまった。
アメリカで一日に200人増えるなど
新型インフルは確実に広がっている。


さて、表参道のイタリアンである。
およそ似つかわしくないのである。
しかも何が楽しいか男3人である。


表参道の交差点から2軒目のビル。
6階がバー7階がクッチーナとある。
リストランテよりさらにくだけた
イタリアン居酒屋といったノリか。


窓際の席からは表参道と新宿を望む。
こんなところに意外な穴場の特等席。
連れてくる人を選んだほうがいい・・。


魚介のテリーヌ
伊勢海老・ホタテ・
穴子のテリーヌ
ディルとエストラゴン
の香るアサリのソース。


伊勢海老とホタテを
穴子でくるんである。
手の込んだテリーヌ。
上品さが香る前菜だ。



ディルは魚料理によく合う
葉の細いハーブ。
サーモンのマリネには必須。
「魚のハーブ」と呼ばれる。


エストラゴンはキク科の多年草
「食通のハーブ」などと言われる。
日本で言う「よもぎ」に近いか。
アサリのソースを引き立てる。


アスパラのグリル
千葉県富里産ホワイトアスパラ。
温泉玉子とスペックと
モンタジオチーズ添え。



スペックとは生ハム燻製の
独特の保存技術のことらしい。
超薄切りで程よいスモーク風味。


モンタジオチーズは
パルミジャーノのようなハード系。
苦味や臭みが穏やかなのが特徴。


温泉玉子をくずして混ぜる。
素材それぞれの風味と食感が
計算どおりに組み合わされる。


魚介のフリット
ヤリイカ穴子・ホタテ
芝エビ・タラの芽・稚鮎。



コロモはあくまでも薄く。
食材の旨味を封じ込める。
口の中で初めて開かれる。
てんぷらのようなフリット


スパゲッティー
サクラエビとふきのとう。
季節感満載のあっさりパスタ。



スパゲッティー2
黒豚の自家燻製とかき菜
自家製黒豚がさすがにうまい。



かき菜アブラナ科の春野菜。
はなやかな香り、鮮やかな緑色。
歯ごたえと苦味と甘みを併せ持つ。


メインディッシュ
悩んだ末に牛肉にする。
岩手産短角牛のタリアータ。
レフォールとバルサミコソース。



岩手短角牛とは南部牛を
品種改良した赤茶色の肉牛。
いわゆる「赤べこ」である。


黒毛和牛に比べると一般に
脂肪分が少なくたんぱく質
多いと言われる。


タリアータは薄切り肉のこと。
確かに薄いがしっかりとした
肉の食感は決して失われない。


レフォールは西洋ワサビ。
ローストビーフについてくる。
バルサミコとのマッチングも良く
実に満足できるメインディッシュ。


材料の一つ一つをおろそかにせず
メニューのタイトルにも織り込む。
書いてあると自然何だろうと思い
質問すると詳しく答えてくれる。


ホームページのトップの項目に
「本日のオススメ黒板メニュー」
が掲載されているのもうれしい。
店の姿勢がこんなところに表れる。


表参道のど真ん中という場所がら
お洒落なだけかと想像していたが
見事に裏切られてしまった。
おかげで今日はめずらしく
まじめな料理記事になった。
kappas
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