新大久保・ハレルヤ

石川遼とタイガーがそろって予選落ち。
中継の2本柱を失った全英オープン
保谷とワトソンではあまりにも弱い。
どうするどうなる週末のテレビ朝日


さて、新大久保の韓国料理「ハレルヤ」である。
駅に降り立った時すでに焼肉のいい匂いがした。
グローブ座でカンコンキンシアターを見た帰り。
駅の脇から職安通りを目指し細い路地を抜ける。


韓国料理屋とタイ料理屋と連れ込み旅館が並ぶ。
どの路地も同じような風景で自信がなくなった。
エイッと山勘で曲がった道で運良く看板を発見。
韓国家庭料理のハレルヤ。奥は居酒屋いかりや。



50人でも入りそうな大きな座敷とテーブル。
観劇後9時過ぎだというのにまだまだ満卓だ。
ひとつだけ空いていたテーブル席に通される。


キムチとナムル
飾り気のないキムチとナムル。
これが韓国家庭料理の王道。



マグロのチャーシュー仕立て
店のおすすめメニュー。
タレに漬け込んだマグロを
よく煮込んでチャーシュー風に。
ネギとみそとともにサンチュに包む。



良く味がしみこんでうまい。
豚バラ(サムギョプサル)と比べ
圧倒的にヘルシーで
食べたあとの罪悪感がゼロ。


この地で創業25年を数える老舗である。
韓国家庭料理の代名詞とも言える有名店。
同じ路地に少し隠れ家的な支店「安辛房」
また青山にもグッとオシャレな「青山店」。


テレビ・雑誌などの登場回数は夥しい。
チューボーですよ」はもう5回以上出演。
「Hanako」「anan」など女性誌が目立つ。
店の雰囲気に似合わずおしゃれなHPも運営。


韓国家庭料理ハレルヤの名前とロゴは登録商標
意外にも店のイメージはしっかり管理している。
さらに驚くのはその充実した商品ラインナップ。
店頭の他メールなどでも注文することができる。


キムチ、ナムル、のり、塩辛に焼肉のタレ。
ソース、ドレッシング、唐辛子粉にスープの素。
カレー粉、コーヒー豆、酵母、酒かすに至るまで。
今や一大「ハレルヤブランド」を展開しているのだ。


牛テール蒸し
マッコリのおともに。
骨にこびりついた肉を
チューチューしゃぶる。



緑豆のお好み焼
緑豆をすりつぶし
肉や野菜を混ぜて焼く。
外はカリカリで中はモッチリ。
中味の詰まったピンデトック。



職安通りから路地裏一体に広がるエリアは
韓国料理店、スーパーや韓流グッズの店など
何でもそろう日本最大のコリアンタウンだ。


戦後山手線や中央線のガード下を中心に
日雇い労働者や在日朝鮮人が住みついた。
50年頃ロッテの新宿工場が操業を開始して
雇用を期待する人々の流入が加速したという。


彼らが生活の糧として料理屋や雑貨屋を始めた。
今も韓国・朝鮮系住民が多いのはもちろんだが
最近では中国、タイ、ミャンマー、トルコなど
アジア系外国人全般にその範囲を広げつつある。


プルコギ
これで2人前。
どれも量は多い。
絶品の甘辛いタレ。
シメにふさわしい鍋。



帰り道行き交う人たちの話す外国語。
店の看板に踊るハングルやタイ文字。
ターバンやアラビア風の民族衣装の人。
自分が東京の真ん中にいることを忘れる。


「ハレルヤ」はヘブライ語で「主を褒め称えよ」の意。
人口の3割がキリスト教徒で最大勢力だという
韓国独特の宗教事情に今更ながら気づかされる。
新大久保の街はどこまでも不思議で奥が深い。
ハレルヤ
03−3200−0112