品川・みかさ

俳優の押尾学容疑者を逮捕。
麻薬取締法違反の容疑により。
いわゆるMDMA系の陽性反応。
所属事務所は直前に契約を破棄した。


さて、品川のホルモン「みかさ」である。
目覚しい再開発が進む港南口前の一角
取り残されたような古い飲食店街がある。


聳え立つ摩天楼群の真下にあることが愉快。
体を斜めにしないと人とすれ違えない路地。
居酒屋や焼肉屋などが肩を寄せるように立つ。
「品川駅港南商店街」はディープ東京の象徴だ。



「ホルモン道場みかさ」は2階建ての一軒家。
1階は4、5人でいっぱいになるカウンター。
狭くて急な階段を上がると6畳間ほどの座敷。
テーブルはなく小さなお膳が一人にひとつ。
狭さを克服するための機能主義があふれる。


刺し盛り
レバ、センマイ、
牛刺し、馬刺し。
新鮮な刺し身の盛り合わせ。
牛、豚、馬、ラムも扱う。



牛刺し納豆トロロ合え
牛刺しにきざみ海苔。
納豆、トロロ、カイワレ
ネギ、大根、生卵を合えて。



カラシとニンニクを適量入れる。
そのままでもいける牛刺しだが
さらにおいしくいただく発明だ。


中央卸売市場の食肉市場センター。
いわゆる「芝浦と場」が目の前にある。
一日に900頭の牛を解体できるとか。
まさに東京の食肉市場を支える屋台骨。


さばきたてのホルモンが湯気をたてる。
通りを一本渡って店の厨房に運ばれる。
位置的にはそんなイメージなのである。
新鮮で安い食肉ルートが保証されている。


もつ煮込み
ガツと豆腐の煮込み。
意外と一般的な味だ。
トロトロチーズ入りの
「牛煮込み」も気になる。



港南商店街は50m四方ほどのブロック。
居酒屋18軒。焼肉屋5軒。寿司屋3軒。
そのほかコンビ二、パチンコ店などなど。
50軒ほどの小さな店がギュッと集まる。


忘れられた商店街にタイムスリップ。
迷い込むと二度と抜けられないかも。
そんなSF映画のような錯覚に陥る。
いつ頃からここで営業しているのか。


前沢牛カルビ炒め
これだけ産地を冠した前沢牛
150グラム1000円の高級品。
といっても庶民的な焼肉定食の味。
思わず白いご飯が欲しくなる。



牛ギアラやわらか炒め
濃厚な味噌ダレのギアラに
ザックリ切ったキャベツを。
さしずめ中華で言う回鍋肉か。



レア感はないがこれもうまい。
温玉をくずして混ぜてなおグー。


ホッピー飲んで4人で10,600円
居心地の悪さが雰囲気をあおる。
品川港南口。忘れられた商店街。
私の中では早くもクセになっている。
みかさ
03−3472ー0562