三田・華都飯店ふたたび

石川遼17位も満足のラウンド。
上海のWGC−HSBC選手権で。
ウッズ、ミケルソン、エルス、グーセン
ビッグネームに囲まれ大きな経験を積む。


さて、三田の中華「華都飯店」である。
これでなんと「シャトー飯店」と読む。
2007年10月以来2年ぶりの再訪。
前回と変わらぬ玄関の写真が撮れた。



昭和40年完成のマンション「シャトー三田」は
今ではヴィンテージ級の風格を漂わせている。
その地下に完成当初から開業した中華料理店。
半地下には美容室の「サロン・ド・シャトー」。
看板やロゴデザインに昭和モダンを感じさせる。



ホールと個室合わせてかなりの大箱である。
場所柄かビジネスユースが大半と思われる。
店の雰囲気に合わせてお客も年齢層が高い。


スープ
アボガドとフカヒレのスープ。
人気の高い定番メニュー。
とろみのあるアボガドと
フカヒレの食感を楽しむ。



野菜
空心菜の塩炒め。
松の実が風味を加える。
文字通り芯が空洞の空心菜
サクサクと歯に心地よい一皿。



今日ご一緒したG藤さんは健啖家である。
もう還暦だというのに元気によく食べる。
その上一番の好物は今でもとんかつだと。
注文を任せるとそのペースに巻き込まれる。


海老
大海老の唐辛子炒め。
プリプリで肉厚の海老。
付け合せの人参が美しい。



アワビ
アワビと椎茸のオイスターソース。
食感が近いのに味が全く違う食材。
オイスターソースの中で一つになる。



かに
ワタリガニと春雨の辛めの煮込み。
カニの味が春雨にしみこむほどに
時間をかけてじっくりと煮込んだ。



ラストオーダーが8時半だと聞いて
G藤さんがあせってメニューを見る。
「まだまだ肉とかたのまないとね。」
「相変わらずよく食べてますよね。」
「いや実は面白いものを手に入れて・・。」


G藤さんがうれしそうに見せてくれたのは
Webサイトをプリントアウトしたメモ紙だ。
タイトルに「肉食ダイエット」と書いてある。
「ホントいいことが書いてあるのよこの中に!」


近頃テレビや雑誌で見かけるようになった。
「肉食ダイエット」は肉を食うダイエット。
肉や魚のたんぱく質で栄養分や熱量を確保
糖質や炭水化物を押さえて脂肪を残さない。
「低炭水化物ダイエット」とほぼ同じ原理だ。


「肉ばかり食べればやせると言うわけ。
 肉好きの僕にピッタリの話でしょ?」
「でも炭水化物摂らないとヤバイです。
 力が入らないし頭に血は回らないし。」
「短期的なら大丈夫って書いてあるよ。」
G藤さんは意に介さず追加注文を続けた。


鳥肉
鳥肉の黒酢から揚げ。
酢豚ならぬ酢鳥である。
中華の真髄は酢にありか。



炒飯
シンプルな炒飯。
かなりのボリューム。
4人で分けても十分。
G藤さんには不十分。



坦々麺
名物の坦々麺を私は四分の一杯。
他のメンバーは一人前ずつ完食。
手前が一人前で奥が四分の一杯。



「低炭水化物ダイエット」を長く続けていると
糖分が不足して代わりに脂肪を分解するとか。
その結果「ケトン体」と呼ばれる成分を作って
糖質の代わりにエネルギー源として使うらしい。


ただしこれはあくまでも一時的な措置であり
ケトン体過多になると入院を勧められることも。
さらにバランスを崩すと糖尿病や高脂血症など
重大な疾患にもつながりかねないのである。


それでも近頃「ケトン体ダイエット」などと称して
こうした体重コントロール法を推奨する人もいる。
「肉食ダイエット」も「低炭水化物ダイエット」も
期間や程度などについて十分な注意が必要だ。


デザート
豆乳プリンは濃厚な味わい。
奥は定番の杏仁豆腐である。
柑橘系のゼリーが利いている。



落ち着いた雰囲気と安定感のある内容。
昔からの常連客に好まれる要因なのか。
確かに閉店時間が早いのが玉に瑕かも。


「肉食ダイエット」に「低炭水化物ダイエット」
語りながら肉も魚も炭水化物も十分に食った。
次の日G藤さんからご丁寧にメールを頂いた。
「時間があればあと二皿食べられましたね。」
華都飯店
03−3453−0893