代々木上原・ゆうばーる

柔道の谷亮子選手が民主党から参院選出馬。
小沢幹事長と並んでツーショット記者会見。
金メダル目指しながら国会議員ってできる?
オリンピックにも国会にも失礼な気がする。


さて、代々木上原の「ゆうばーる」である。
居酒屋と言うべきかワインバーと言うべきか。
カテゴリー分けに悩むタイプの店であるが
最後にカルボナーラが出たのでイタリアン。


代々木上原の駅からいつもと逆に東北沢方面へ。
井の頭通りを渡り古賀政男博物館を左にのぞむ。
ガードの手前の細い石の階段を見逃さないように。
木の扉と看板と樽という懐かしい外観の店がある。



オーク材のフローリングにL字のカウンター。
見通しの良い店内にテーブルが4卓ほどある。
外観と同じく中もカントリー&ウェスタン調。
この一貫性にあとから理屈がついてくるかも。


ほたるいかカルパッチョ
見た目も美しいほたるいか
今が旬の食材は調理法も多彩。
カルパッチョはワインに合う。



前菜三種盛り合わせ
左は名物のコンビーフ
右は鴨のスモークかと。
口の中でグッと来る薫り。



赤ワインその1
レ・ゾー・デュ・テルトル。
濃い赤紫のカヴェルネ主体のワイン。
しっかりとしたふくよかなタンニン。
マルゴーの5級にしてはCPが高い。



ジーテンや笹吟など有名店がひしめく
いわゆる代々木上原商店街とは反対側。
車の多い井の頭通りにほぼ面しているが
その分人通りは少なく店にむかない立地。


「この店いつ来てもすいてるんですよ。」
連れてきた後輩までそんなことを言う。
確かに客はまばらで明らかに地元の人。
「でも食い物が本当にうまいんですよ。」


ベーコンのサラダ
カリカリのベーコン。
香ばしさがクセになる。



焼きたてパン
焼きたてパンという名のパン。
表面の焦げ目の演出が効いてる。
「パンだけでもうまいですから。」
来る前から後輩がすすめた一品。



赤ワインその2
シャトー・ラネッサン。
メドックのワインの格付けをやり直せば
5級シャトーの地位が真剣に検討される。」
ロバート・パーカーも述べているとか。
存在感があって力強い味わいのワイン。



「ゆうばーる」はカレー好きに知られる店だと。
ランチメニューの「豚150カレー」は超有名。
150gの豚のすね肉をじっくり煮込んだとか。
店の雰囲気も含め代々木上原というより神保町。


実は「アド街」の上原特集で21位になった。
駅の向こう側にも負けない大メジャーなのだ。
食べてみて初めてわかることもたくさんある。
外観や混雑の具合だけで判断してはいけない。


天然ブリのスモーク
燻し具合とブリの風合い。
そのバランスが完璧である。
今まで食べたことがない味。



実はオーナー自らが当店の隣の工房で
「天然・無添加・低農薬」素材を原料に
燻製やオリジナル料理を製造している。
こんなところに燻製研究所があったのか!


ベーコン、ソーセージ、コンビーフなど
「寿や」の屋号で通販でも販売している。
鴨、豚、ブリと燻し系がうまいのも道理だ。
知れば知るほど奥の深い店なのである。


赤ワイン煮込み
A5和牛にこだわった
ほほ肉の赤ワイン煮込み。
ホロホロと柔らかい牛肉。



赤ワインその3
シャトー・バルベランヌ
全てがきれいにまとまっていてスムーズ。
プロヴァンス内陸のミクロクリマで育った
ブドウの複雑な風味や繊細さが表現される。



特製カルボナーラ
これも後輩が是非にと。
ベーコンはもちろん
生クリームもスモークされて
またしても初めて食べる味。



カレーで有名なことも自家製スモークのことも
実は店に行ったあとでいろいろ調べてわかった。
先に知っていたら味わい方も変わったかと悔む。


恵比寿で「Whoopee」という
立ち飲みバルをやっているらしい。
ベーコンやコンビーフもあるかも。
さっそく行ってみることにしよう。
ゆうばーる
03−5454−3833