渋谷・ミニヨンサカノウエ

元早食い王者の小林尊さんが拘束された。
ニューヨークのホットドッグの早食い大会で。
かつて6連覇を果たしその名をとどろかせた。
契約条件が合わず出場していなかったという。


さて、渋谷のフレンチビストロ「ミニヨン」である。
フレンチかイタリアンかはあまり問題ではない。
ダッチオーブン」を使った独特の調理法で
さまざまな食材を「ミニヨン風」に仕上げる店。


木橋で前から営業する「ミニヨン」の2号店。
JRAと金王八幡の横を抜け青学方面に上がる。
文字通り「ミニヨンサカノウエ」に着く頃には
額にうっすら汗ばんで否が応でもビールがうまい。



店の雰囲気はあくまでも雑然として飾らない。
レストランでもビストロでもなく洋風居酒屋か。
満員ともなればテーブルは路上にあふれだす。
若い人が集まり酒と料理をにぎやかに楽しむ。


パテドカンパーニュ
フレンチビストロの定番と言えばこれ。
ワインとの相性はビールと枝豆に通ず。



自家製燻製
シシャモ
自家製燻製の小皿がよりどりみどり。
シシャモをわざわざ燻製にする遊び心。



タコとウズラの卵
こちらも秀逸な自家製燻製。
ウズラの卵の燻し具合は最高。



食通で知られるMプロデューサーを囲む会。
今回ももちろんMプロデューサーのご提案。
食の持論は「美味しい店よりおもしろい店」。
いい店を見つけるとすぐに自慢したくなる。


食にもうるさいが映像にもうるさいメンバー。
明かりがどうだアングルがどうだと注文が多い。
Sアキ君の新品のデジカメを使い2カメ体制に。
反対側から撮った逆光気味のBカメ映像がこれ。



ベーコン
黒光りする小さなダッチオーブンで。
脂に浸かったコンフィ風の仕上がり。
辛くないマスタードをたっぷりつける。
ブルゴーニュ地方リジョン産の逸品。



30席ほどがアッと言う間に満卓になる。
毎月24日は語呂合わせでミニヨンの日。
24日ではないのに今日もミニヨンの日。
2400円のワインが一本2000円で飲める。


いよいよダッチオーブンが大活躍する。
アメリカ開拓時代に生まれたと言われる。
黒い鋳鉄製の蓋つきの鍋は形もさまざま。



煮る・焼く・蒸す・燻す・揚げる・炒める。
どんな食材にも調理法にも対応する魔法の鍋。
ゆっくりと芯まで火を通すのがうまさの秘密。


ペコロスとマッシュルーム
ペコロスは3センチほどの小型タマネギ。
ダッチオーブンの中でしんなりと甘い。
ローストダニッシュチーズがからまる。



4種の野菜
ニンジン、サツマイモ、
レンコン、アスパラガス。
なぜだろう。こんなに甘いのは。
食材なのか、調理法なのか。
ちなみに画像はBカメです。



牛すね肉
ダッチオーブン煮込み。
ジャガイモとニンジン。
トロトロに牛肉と混ざる。
Bカメの映像でご覧頂こう。



となりには8人の席がセッティングされて。
女子が4人登場してなんと片側一列に座る。
「合コンかね?」「間違いないね!」
聞こえてしまったのかすぐ座り方を変えた。


1号店よりも落ち着くとMプロデューサー。
それでもフレンチとしてはかなりカジュアル。
ガチャガチャした雰囲気が嫌いでなければ
女の人を連れてきても喜ばれること請け合い。


焼きリンゴ
デザートは焼きリンゴ。
上にバニラアイスとシナモン。
早く食べないと溶けてなくなる。



これに加えてもう2、3品いただいた。
「ミニヨンの日」の恩恵にもあずかり
4人でワイン3本飲んで17000円。
2軒目はのんべい横丁で余韻にひたり
「おもしろい店」を求めて再び街に散る。
ミニヨンサカノウエ
03−6427−9324