麻布十番・アジルジョーヌ

爆笑レッドカーペット」が終了するらしい。
いわゆるショートネタブームの火付け役。
今後は特番コンテンツとして残すという。
ここ数年続くお笑いブームも一区切りか。


さて、麻生十番のフレンチ「アジルジョーヌ」である。
同じビルの有名店「エルブランシュ」の2号店である。
本店はコース料理を中心に本格フレンチを展開する。
2号店はグッと値段を抑えたカジュアルなビストロ。


麻布十番の駅から歩いて5分の好立地。
別フロアに和風ビストロ「un十」もオープンし
これで同じビルの中に3つの店舗を展開する。
いずれビルごと買い占めるかのような勢い。



9階とあるが実は8階建てのビルの屋上。
ビニールで養生して眺めのいい店ができた。
20席ほどのテーブルと絶景のカウンター。
予約もなしにふらっと立ち寄りたい雰囲気。


ブランド肉のはじっこリエット
リエットは豚肉などのペースト。
ラードで柔らかく煮た保存食。
バケットにぬってワインに合う。



エルブランシュで仕入れている
折々の乳飲み羊やバスク豚など
ブランド肉の「はじっこ」で作る。
高級店の近所で2号店の真骨頂。


同じ理屈ではじっこフォアグラのパテも。
元は「魔法のフォアグラ」と呼ばれる
エルブランシュの名物スペシャリテ
そのはじっこで作るパテは1日限定10食。


自家製オリーブのコンフィ
肉や果物などを脂や砂糖に浸け
味わいと保存性を増すコンフィ。
古くからあるフレンチの知恵だ。
気の利いた小皿料理がいろいろと。



最近は企業でもお店でも当たり前になったが
エルブランシュさんは熱心なtwitterユーザー。
@aileblancheのアカウントと鴨のアイコン。
今日現在で13000人以上のフォロワーがいる。


確か先月29日の「ニクの日」だったと思う。
「江古田に肉を食べに行く」とつぶやいたら
麻布十番にしましょうよ」とすぐに返信が。
「希少部位用意しますよ!」とまで書いてある。


フォローもフォロワーも10000人を超えて
この細やかでスピーディーな対応はなんだ。
街のビストロと最先端のITとの違和感もあり
以来いつか行かねばならない気になる店に。


メリメロサラダ
メリメロはごちゃまぜという意味だとか。
野菜の中に生ハムや鶏肉がはいる。
魚介類や卵やピクルスを入れることも。



鶏肉の丸焼き
丸ごとの鶏を勝手にイメージしたが
さすがに1000円で丸焼きはないか。
こんがりの皮と豊満な肉のバランス。



鶏の丸焼きのことをメニューで何と言ったっけ?
思い出せないのでtwitterのDMで質問してみた。
「担当者行方ふめいですのでお待ちください。」と
その日のうちにていねいな答えが返ってきた。


一日待ったらついに担当者がつかまったらしく
「お待たせしました。プーレジョーヌでした。」
プーレジョーヌはフランス産の丸鶏の中抜き。
プーレは鶏、ジョーヌは黄色い色を意味する。
毛も肉もオレンジがかった黄色の地鶏を使う。


ジョーヌはアジルジョーヌのジョーヌでもある。
こちらは「黄色い隠れ家」という意味だそうだ。
ゴッホを思わせる鮮やかなひまわりが壁を飾る。


3店舗それぞれがHPとブログで情報を発信する。
さらにtwitterでこまめに発言してファンをふやす。
おそらくスタッフが手分けして運営しているのかと。
その熱意が@aileblacheのアカウントに集約される。


エルブランシュのシェフとも
アジルジョーヌのシェフとも
これで友達になれたような気分。
未だ会ったこともないというのに。


トマトのココット・キッシュ
小さいけど手の込んだ一皿。
ココットの中に家庭料理の味。
興味深いメニューが多くて悩む。



はじめオープンエアは暑いかもと思ったが
風が通り抜けて思いのほか気持ちよい。
真夏でこれなら春や秋はいかばかりか。
結局長居してワイン2本あけてしまった。
アジルジョー
03−3455−2592