代々木上原・コム・シェ・ヴ

民主党岡田克也氏、自民党石原伸晃
両党幹事長が大連立に前向きの考えを表明。
内閣不信任案否決後の政局に新たな展開。
首相の退陣前倒し論がいよいよ強まるか。


さて代々木上原のフレンチ「コム・シェ・ヴ」である。
用賀の焼鳥屋を教えてくれた会社の後輩が
次はとっておきのフレンチにご案内しますと。
彼は私に何かたのみごとでもあるのだろうか。


代々木上原の駅から歩いて2分とかからない。
駅のすぐそばなのにもう閑静な住宅街である。
その中に美味しい店がまぎれこむ不思議な街。
一見してセンスの良さを感じさせる店の外観。



オレンジ色の壁に白いテーブルクロス。
店の中もサッパリとして気持ちがいい。
4人がけのテーブルが余裕を持って6卓。
満員でも隣の席の会話が気にならない。


いずれも想像力をかきたてるメニュー。
後輩とお店のおすすめを取り入れながら
迷いに迷って前菜2品、魚料理と肉料理。
3人分の注文をするのに15分かかった。


アミューズ
手前は牛リブロースのリエット
半分に切ったオリーブをのせて
奥はクリームチーズのシュー包み。
シューもチーズ味のチーズオンチーズ!



前菜その1
極太アスパラガスのソテー
フランスボルドー産だとか。
ベアルネーズソースをかけて
オニオンヌーボーのサラダと



ナイフとフォークで肉のように食う。
肉汁ならぬ菜汁(?)があふれ出る。
卵黄の利いたベアルネーズソースも
元々肉を引き立てるのが得意なはず。


前菜その2
九州小倉合馬産の筍と
豚足のパートフィロー。
パートフィローは春巻?
トリュフバターソースで。



こってりのバターソースに
思わず「うーん」とうなった。
パートフィローの代わりに
春野菜のソテーを合わせる手も。


若く見えるが話していて実は予感した。
オーナーシェフの古賀さんはおない年。
しかも私のせがれと同じ誕生日だとか。
それだけで何か因縁めいたものを感じる。


「シェ・イノ」の井上旭さんのもとで修業。
いわばコンサバの極致を見た人なのだ。
その後独立して次は革新の道に入った。
食材とソースの研究に明け暮れる日々。


魚料理
絶対に食べたほうがいいと
後輩がすすめるブイヤベース。



めちゃめちゃクリーミー
まるでポタージュスープ。
いわゆるコンソメタイプの
ブイヤベースとは別物のうまさ。


肉料理
和牛ほほ肉の赤ワイン蒸し煮
上にアキレス腱のトロトロ煮
文字通りのコラーゲンである。
季節の温野菜の盛り合わせと。



口の中で溶けてなくなるほほ肉
少し歯ごたえの残るコラーゲン。
温野菜をからめてもまた楽しい
赤ワインソースの深みに暫し無言。


ソース・キュリー
知る人ぞ知る裏メニューは
一見すると具なしカレーだ。
実際は恐ろしく手間のかかる
この店自慢のカレーソース。



牛のすね肉と何種類もの野菜から
抽出されたコラーゲンとビタミン。
しかも一切の油を取り除いてあり
どれだけ食べても胃もたれしない。


むしろそれまでにいただいた物を
すべて洗い流してくれるかのようだ。
病気のお母さんが毎日これだけを食べ
3日で元気になったという話もある。


古賀のソースか、ソースの古賀か。
自他共に認めるソースの達人である。
銀座で「ラ・ソース古賀」と称して
「ソース・キュリー」を供したことも。


デザート
パッションフルーツのクレムブリュレ
グレープフルーツとカモミール
アイスクリームでとにかくサッパリ。



フェースブックの話題になったら
古賀さんも実は最近始めたと言う。
17歳の息子と会話するためだとか。
私もさっそく友達にしていただいた。
意外とハマるんだよねこの年代の人。
コム・シェ・ヴ
03−5452−8033