六本木・黒猫夜

優勝マジック1の広島が阪神を降し
通算8度目のリーグ優勝を果たした。
合わせて37年ぶりのリーグ連覇も。
緒方監督は胴上げで11回宙に舞った。


さて、六本木の中華「黒猫夜」である。
今さら感もあるがこれが初めての来訪
六本木の他に赤坂と銀座に店を構える
どこも相変わらず流行っているようで。


ビルの4階に上がると何やら大きな扉
ただし看板もメニューもなく不安になる。
よく見ると足元に小さな小さな案内板が
かなり狙ってる感じで「黒猫夜営業中」。




梯子のような階段を上がりロフトに通される。
「ここは元々おっぱいパブだったんですよ。」
連れてきてくれたOさんからプチ情報を聞き
暗くてせまい店がますます怪しく見えてきた。


お通し
ホタテの貝ひもを海老味噌で
のりピーナッツはおつまみに
牛のスネ肉のネギ山椒ソースがけ


前菜盛り合わせ
季節の食材とその日の仕入れで
おすすめの前菜が盛り合わせで
コース料理もこのメニューから
黒猫夜の奥深さを知るひと皿だ

とうもろこしの天ぷら中華風
うなぎの身と肝はかなり辛い
イカのピクルスづけ酸っぱい
枝豆紹興酒漬けは独特の味わい
甘エビ朝州式はサザエのスープで
パクチーのにんにく唐辛子に
鳥のレバーペースト湯葉巻き


店のホームページを訪ねてみると
「農園日記」と題するブログがある。
自家農園で日々野菜やキノコなどを
育てる様子が書かれていて興味深い。


最新の記事は「フクロタケ編」とある。
トムヤムクンに入っている丸いキノコ。
ビニールハウスの中の土を素足で整地し
鉄パイプで棚を作り菌床を並べて行くなど。


空芯菜の炒め
農園自慢の空心菜だろうか
何の変哲もない炒め物だが
そう考えるとうまいと感じる


鴨の舌の炒め
辛さはそれほどでもなく
コリコリと独特の食感が
確かにタンだと思わせる
インスタ映えする?ひと皿


黒酢酢豚
あちこちで紹介される店の看板メニュー
暗くて何を食べているかよくわからない
お肉とサトイモだと食べてみてわかる
黒酢に深い味わいコクがあってうまい


鴨、鶉、カエル、すっぽん、山羊、うさぎ
銀座では豚の丸焼きなど食材は実に幅広い
北京、上海、広州、福建、雲南から台湾まで
現地を取材して回るなど研究に余念がない


もうひとつ珍しい黄酒と呼ばれる中国酒
沿岸部で作られる中国最古の醸造酒だとか
現地の酒蔵から直送で多くの銘柄を揃える
こだわりは本格派を超えてもはやマニアック。


トマトと卵の炒め
想像と違って甘い味つけ
濃い味の酢豚の後に良い


ハムイチャーハン
シメの一品は店のお姉さんのおススメ
「ちょっと変わってるけど私はスキ♡」
乾燥した発酵魚を使ったチャーハンは
しょっぱさの中に旨味があって癖になる。


「元々おっぱいパブ」の印象がだいぶ変わった。
近頃流行りのチャラい中華屋かと思っていたが
中国伝統の食材と地酒にこだわる中々の本格派。
ファンが多い理由がよく分かったような気がする。


黒猫夜
03−3497−0256