茅場町・鳥徳ふたたび

市川猿之助新橋演舞場で公演中に左腕を骨折
舞台横の昇降装置に衣装が巻き込まれたという。
スーパー歌舞伎ワンピース」は6日に開幕した。
私も来週観劇の予定があり公演がどうなるか心配。


さて、日本橋茅場町の焼き鳥「鳥徳」である。
江戸文化研究会およそ4か月ぶりの例会である。
今回は幹事として店の選定から予約まで仕切る。
「江戸文化の香りを残す店」という厳しい条件。


地下鉄日比谷線茅場町の駅から地上に出ると
碁盤の目状の通りで右と左の区別がつかない。
おかげで幹事なのに5分ほど遅刻してしまう。
明治の終わりからの古い民家が目指す店である。



予約の時に二階の六畳の個室をおさえてある。
個室の場合コースをたのまなければならない。
まだ暑い時期で鳥鍋や水炊きは一応敬遠して
蒲焼きなどもいろいろ楽しめるコースにする。


鳥ももポン酢
鳥ときゅうり
実にシンプル


鳥徳サラダ
鳥とルッコラ
無農薬とある


焼き鳥二種
手前がもつで奥がひな
ひなはいわゆる正肉か
もつはとてもしっかりで
シャキシャキと音がする


明治の創業なので江戸文化とまでは行かないが
初代徳太郎以来の秘伝のタレで焼く焼き鳥と
4代目が心をこめてつくるうなぎのかば焼き
3代目章夫が戦後考案した鳥鍋御飯が名物とか。


店のおばちゃんは気さくで畳の大広間は賑やかに
シンプルで庶民的な焼鳥はこれはこれで妙にうまい。
明治、大正、昭和、平成と人と時代は変われども
下町の焼鳥屋の風情は変わらず今につながって。


盛り合わせ
玉子焼きと手羽唐揚げ
それぞれ一人前が多い


もつ煮
濃厚なもつ煮込み


江戸文化研究会はいつも年齢層の高い話題になる。
ちなみに55歳の私が会員の中で最年少である。
名古屋の会員はご夫婦で四国八十八箇所巡礼中
閏年なら御利益が5倍で丙申だとなお良いとか。


年を取ると東海道奥の細道などに行きたがる。
いきなり三味線や尺八など習い始める人も多い。
寺もただ行くだけではなく御朱印を集めるとか
写経とか座禅とか宿坊に泊まるとかおまけがつく。


うなぎ蒲焼
プラス200円でうな重
大概は200円出すだろう
一応ごはん少なめにするも
すっかりお腹いっぱいになる


氷菓
抹茶のアイス


当たり前のように腹ごなしに東京駅まで歩く。
若いのか年寄りなのかよくわからなくなる。
店の前から一度も曲がらず八重洲口に着く。
日本橋茅場町はあくまでも東京の中心である。


鳥徳
03−3661−0962