南新宿・馬鹿牛

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さて、南新宿の居酒屋「馬鹿牛」である。
代々木からも南新宿からも歩いて数分だ。
馬鹿牛はもちろん豚や鶏からうなぎまで。
名前の通り野趣溢れる肉料理をそろえる。


通ったことはあるが初めて降りる南新宿駅
そのすぐ向こうに新宿の高層ビル群が迫る。
駅前から数軒の飲食店や商店が軒を連ねる。
うっかり見過ごしてしまいそうな小さな店。



間口は狭いが中に入ると意外に奥が深い。
杉の一枚カウンターは10人ほど座れる。
壁にへばりつくように小さなテーブルも。
ほかの客はカウンターに2人だけだった。


鹿刺し
まずは名物の鹿の刺身。
長野産の野生の鹿だとか。
塩とオリーブ油でいただく。
カルパッチョのようで食べ易い。



ダチョウ砂肝刺し
黒板のオススメの中に発見。
熊本産のダチョウを用いる。
正肉でなく砂肝しかも刺身。
ジビエもここに極まれりか。



鳥のささみかはたまた鮪の中落ちか。
見紛うばかりの鮮やかな桃色の肉片。
食べれば確かにコシの強い砂肝の食感。
人に話さずにはいられない珍しい経験。


うなぎレバポン酢
こちらも名物のうなぎの肝。
ネギとポン酢ともみじおろし
こってり肉厚のレバを一気食い。



先代から付き合いのある卸問屋がある。
馬も鹿もそこから仕入れるとのことだ。
確かに仕入れと仕込みが全てを決する。
寡黙な店主がひたすら仕事をし続ける。


3時間以上いて私たち以外に客は3人。
過日念のため予約の電話を入れた時も
「3人だったら予約要りませんから。」
客を増やそうなどともはや考えないのか。


酒場放浪記で吉田類さんも訪れている。
これだけエッジの効いたラインナップ。
有名店になる要素は十分にあると思うが。


串焼き
串焼きも実に多彩である。
牛ロースと豚のコメカミ。
ロースはあくまで柔らかく
コメカミはあくまでしっかり。



串焼きその2
評判のうなぎのミニ蒲串。
鶏のつくねとズッキーニ。
濃い味のタレで酒が進む。



和牛煮込み
おそらくシマチョウやハチノス。
たっぷりのもつとキャベツが合う。
何を食べても舌にガツンと来る。



馬鹿うなぎなど力強い肉にあわせ
香りと味の強い芋焼酎をそろえる。
「洗練された味わいは合わない。」
店主のこだわりははっきりしている。


特筆すべきはホッピーのバリエーション。
ノーマルホッピー、赤ワインホッピー、
サングリアホッピーに梅酒ホッピー。
このへんはまぁご愛嬌といったところ。


激辛ホッピーはなんと唐辛子入り。
単なる辛口焼酎ということではない。
ジンホッピーや生姜酎ホッピーは
確かにジビエ料理と戦ってイケる。


馬肉餃子
これも珍しい馬肉使用の餃子。
意外にもあんは半生でいただく。
にんにくを使わず馬の風味を楽しむ。



ニラ焼きそば
しめの一皿は細麺でつるつるっと。
こげ部分が香ばしくてたまらない。



ガツンとした肴にガツンとした酒。
たくさん食わせてたくさん飲ます。
しこたま飲んで3人で12000円。
驚きのお値段もガツンと安さ爆発。
馬鹿牛
03−3370−6554