広尾・ラピッチョリードゥルル

日本テレビ労働組合が24時間ストに突入か。
今年3月に提示された新賃金制度受け入れ拒否。
現場の組合員がストに入れば管理職が対応する。
ただしアナウンサーは除外が検討されているとか。


さて、広尾のビストロ「ラピッチョリードゥルル」である。
「ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル」という具合に切るのだ。
「ピッチョリー」はバスク地方のバルやブラッスリーの意。
「ルル爺さんの居酒屋」といったニュアンスになるらしい。


日比谷線広尾駅から商店街を抜けて明治通りを越える。
フレンチやイタリアンの名店が集まる一帯に店を構える。
見逃してしまいそうな控え目な看板と落ち着いた外観も
中に入ってみると熱気と人いきれでムンムンとしている。



大きなL字のカウンターはカップル仕様。
隣のテーブルは6人のにぎやかな女子会。
奥の半個室スペースはもしかして合コン。
しつらえに応じて楽しみ方も様々である。


シャンパンと桃のジュース
とりあえずビールとも思ったが
ここはお店のおすすめに乗った。
甘くてさっぱりとしたスターター。



うずらのテリーヌ
輪切りのテリーヌを想像していたら
丸焼のうずらが出てきてビックリ。



骨と皮を残してテリーヌを詰める。
さらにブータンノワールを加えて。
黒っぽい色の豚の血のソーセージ。
自分で輪切りにして見るとわかる。



オーナーシェフの市川知志さんが
フランス各地で修業中に出会った
郷土料理を出すというコンセプト。
見たこともない一皿に出会える店。


「水だこのガーリックオイル焼き」
「豚の耳のパン粉揚げ」
「冷製ベーコンで巻いたイワシの燻製」
今日も黒板に興味深いおすすめが並ぶ。


ムール貝の白ワイン蒸し
モンサンミッシェルから本日入荷とある。
そう書かれたら食べないわけに行かない。
小ぶりだが絶品スープがネギによく合う。
つけあわせのフライドポテトがまたうまい。



白金で評判のフレンチ「シェ・トモ」の系列。
向こうがドレスコードのある本格派なら
こちらはカジュアルにアラカルトのみで。
ワインの進む美味しいメニューを少しずつ。


自家製ソーセージのロースト
ふわふわの柔らかいソーセージ
マッシュポテトとの相性も抜群。
もちろんブータンノワールもある。



これだけのつまみで12時まで長居。
ワインガブ飲みでひとり1万円弱か。
その間にも客は途切れることがない。


フランスの片田舎の居酒屋を想像して
ルル爺さんの饗宴は午前3時まで続く。
ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル
03−3440−5858