白金・オーギャマンドトキオ

元俳優押尾学被告に検察が懲役6年の求刑。
麻薬と別に保護責任者遺棄致死などの罪で。
法曹関係者からは軽すぎるとの異論が噴出。
過去には求刑8年で判決6年の判例もある。


さて、白金のフレンチ「オーギャマンドトキオ」である。
フレンチビストロには舌を噛みそうな名前の店が多い。
「ギャマン」は仏語で「いたずらっ子」の意味だとか。
「東京のいたずらっ子のうちにおいでよ!」てな感じ。


白金と聞いて勝手にプラチナ通りをイメージしたら
豈図らんや三光町から光林寺に至る古い商店街の中。
きたなシュランに出てきそうな焼肉金竜山の斜向かい。
まわりの景色から明らかに浮いているおしゃれなビル。



商店街の静けさとは対照的ににぎやかな店内。
大きなカウンターがオープンキッチンを囲む。
次々と繰り出される食材とシェフの手さばき。
ここはレストランという名の劇場かもしれない。


とうもろこしのムースと生ウニ
ブログを見ると誰もが食べている。
避けて通れない店の定番メニュー。
とうもろこしとウニの甘味が立つ。
幕開けにもっともふさわしい前菜。



あぶりとり貝とサンマ
水なすの梅こぶ茶和え
水なすの酸味が利いた涼やかな一皿。
あぶったとり貝とサンマが香ばしい。



コースはなくアラカルトを数多くそろえる。
肉魚野菜など食材を想像力豊かに調理する。
イタリアン、中華、和食の要素もまぶされ。
基本はフレンチだがカテゴライズが難しい。


恵比寿「ポブイユ」の福島オーナーの新店。
カジュアルビストロの先駆けとなった店だ。
福島氏の盟友、木下威征氏がシェフを務める。
白金「モレスク」で一世を風靡した名人である。


「ポブイユ」や「モレスク」からのファンが多い。
料理をいただくだけでなく店を応援するモード。


サマートリュフと黒トリュフの
スフレオムレツ
ふわふわのオムレツにトリュフの香り。
ほのかな甘みが口の中いっぱいに広がる。
もはや言葉では説明しきれないなうまさ。



北海道産子羊のグリル
ピストロと聞くと子羊が思い浮かぶ。
和牛も金華豚もあきらめて初志貫徹。
身勝手な期待感を達成して余りある。
柔らかい肉と脂身と焦げた皮のバランス。



成金オヤジと派手なお姉さんがいる。
ネクタイ男3人の美食倶楽部もいる。
老夫婦に息子が彼女を紹介している。
ひとりでワインとパスタの企業家もいる。


客層はさまざまだがなぜか女性が綺麗。
カップルも女同士の飲み会も美女ばかり。
おしゃれな店だからと言うレベルではない。
今夜だけたまたまかそれとも毎晩なのか。


どら焼きのキャラメルアイス添え
あたたかいどら焼きと冷たいアイス。
早く食べないとアイスがどんどん溶ける。
出来たての瞬間が唯一美味しい瞬間。



木下シェフがツィッターレシピ本を出版。
パスタもデザートも140文字で紹介する。
ファンのお客たちが店で回し読みしている。
意表を突くメニューとお客が驚く仕掛け。
シェフはまさにフレンチのいたずらっ子だ。
オーギャマンドトキオ
03−3444−4991