白金・高矢禮(ゴシレ)

水嶋ヒロが所属事務所を退社した。
芸能界を引退して執筆活動を優先。
メイちゃんの執事」などでブレーク。
絢香との結婚以降実にめまぐるしい。


さて、白金の韓国料理「高矢禮」である。
オープンの時話題になったヨン様の店。
豪華で綺麗だけど高いとかまずいとか。
好評悪評耳にした店に初めてうかがった。


白金高輪の駅から歩いて2、3分の立地。
不夜城のように輝きを放つ白亜の殿堂に
イスラムのモスクを連想させる幾何学模様。
ここはヨン様エスコートする夢の世界か。



写真は帰り際なので照明が落ちているが
2階建ての建物全体が煌煌と輝いている。
隣に趣を異にする石塀と大きな門が続く。
古い寺かと思ったらVIPの入り口だった。


前菜
宮廷おつまみと季節の惣菜。
とにかく皿の数で勝負する。
韓国宮廷料理独特のもてなし。



季節の野菜三品
スイートトマト
ホワイトコーン
甘い。
もうひとつは忘れました。
ウリ科の何かだと思う。



三色ミルサムとオイソン
ミルサムは韓国クレープ。
オイソンは野菜の甘酢かけ。
微妙な塩加減で口直しに。



韓国の神話に高矢(ゴシ)という臣下が登場する。
雨を降らせ穀物を育て食べ物の神と言われた。
人々は感謝をこめて一口目を高矢に捧げた。
高矢禮」は食べものを大切にする心なのだ。


食材を厳選し化学調味料を一切使わない。
手間を惜しまず丁寧に作られた伝統料理。
食の提供とともに韓国の文化を伝えたい。
ヨン様のコンセプトは国家戦略レベルだ。


ゴボウチャプチェ
見た目だけでもヘルシー。
たまに来るゴボウの食感。



季節のジョン三品
ジョンはチジミというかピカタ。
小麦粉と米粉と卵でサッと焼く。
うすく揚げたてんぷらのような。
海老となすとししとうを使って。



あわびの蒸し物
こぶりだが上等のあわび。
思いっきり贅沢な一皿だ。



今夜のホスト韓国人のLさんは在日三世。
もはや韓国語より日本語のほうが楽だと。
ジュエリーの制作販売の仕事で成功した。
高矢禮のVIPでも顔が利くセレブリティ。


MBAを取るために大学院に通っている。
そこで知り合った友達と会社を興すとか。
韓流スターのマネージメントを手掛ける。
私と同じ40代でも圧倒的な熱意と活力。


起業家のモチベーションって何ですか。
そろそろ休みたいなとか思いませんか。
「何もしていないと不安になる」とLさん。
我が身を振り返ってつい色々ともの思う。


漢方カルビチム
ゴボウ、大根、朝鮮人
クリ、カブ、サツマイモ。
風邪に利きそうな漢方料理。
体に良いだけでなくうまい。



冷麺
アッサリと無駄を省く
これ以上引くものがない
シンプルな冷麺がうまい。



三色団子と五味子茶
五味子(オミジャ)とは
モクレンチョウセンゴミシの果実。
お酒にもお菓子にも漢方薬にもなる。
デザートもあくまでも上品にしめる。



勧められるままあおるようにどぶろくを飲む。
韓国の食文化と起業家のモチベーション。
二つの価値観を一度に教わって混乱する。


どぶろくを注ぐLさんは終始にこやかだ。
すっかりご馳走になり値段もわからない。
微笑みの貴公子の術中にハマっているのか。
高矢禮
03−5795−0540