麻布十番・鳥善瀬尾

いまだ尾を引く中国人船長釈放の余波。
中国政府は謝罪を要求して態度を硬化。
「釈放」の一手が次の一手を誘ったのか。
大使館の周辺に右翼の街宣車が喧しい。


さて、麻布十番の焼き鳥「鳥善瀬尾」である。
近頃よくあるお洒落な大人の焼き鳥である。
商談にもデートにも使えるユーティリティ。
新しいコミュニケーションツールになった。


麻布十番の駅からは歩いて5分くらい。
向かいに有名なすっぽんの「さくら田」。
その隣には洋食の老舗「グリル満天星」。
麻布十番は街のはずれにも名店が並ぶ。



看板に武田双雲ばりのロゴが誇らしげ。
信じられないくらい狭い階段を下りて
引き戸を開けると予想外に広い空間が。
存在感のある12席ぶんのカウンター。


白肝ムース
バケットにぬって。
ビールのアテによし。



初めてなのでおまかせをお願いする。
かしわから始まる8本のおすすめの串。


かしわ
しっかりとした。
脂の乗った正肉。



せせり
せせりはくびの肉。
少ししか取れない。
よく締まってうまい。



さび焼き
レアっぽいささみ。
わさびは控え目に。
写真が全部同じ構図。



焼き鳥で「鳥善」という屋号は多い。
関係あるのかないのか定かでない。
ご主人は勝どき橋の「鳥善」の出身。
「瀬尾」はおそらく苗字かと思われ。


ネットで拾い読むととても評判がいい。
鳥のうまさをみんな異口同音にほめる。
ただカウンターなのに接客に愛想がない。
生ビールのグラスが小さいという指摘も。


ナンコツ
コリコリのナンコツ。
こういうほうが好き。



レバ
小ぶりだが味わい深い。
レバ好きに好まれそう。



手羽
こちらはたっぷりと。
手羽先を骨までしゃぶる。



このほかにつくね、アスパラ、タマネギ。
おまかせの8串は焼き鳥の王道を行く。


それ以外の焼き物もうまそう。
合鴨、長芋、生麩、下仁田葱
奥出雲産プロボローネチーズ。
2回目の楽しみにとっておこう。


ちょうちん
これだけは気になったので。
黄身と鳥肉が口の中で混ざる。
おまかせ以外に余裕があれば。



タレント、文化人などセレブが多い。
プロレスラーにロックンローラーも。
広めのカウンターは隣が気にならない。
顔の売れた人には都合がいいのだろう。


「これは隠れ家っぽくていいかも。」
掘り出し物発見にほくそ笑んでいたら
なんと帰りがけ会社の後輩にバッタリ。
同じ会社の人たちが個室に大勢いた。


カウンターに小さな注意書きが。
マナーは客の自主性にゆだねる。
愛想が悪いのではなく放任主義



おまかせはひとり3,500円だったかと。
まぁ、ここに書いた時点で隠れ家ではない。
鳥善瀬尾
03−5574−8881