穴守神社・千世

尖閣諸島が占領されても安保の対象。
会談でアメリカ国防次官が見解示す。
あくまでも日本の施政下にある領域。
中国空母建造の動きにも懸念を表明。


さて、京急穴守稲荷の居酒屋「千世」である。
地下鉄で東銀座に出て京急羽田線で一気に。
飛行機に乗る時くらいしか使わない路線が
どこまで帰るのか通勤の客でごった返す。


駅前の繁華街に嘘みたいなホントの看板。
スナック駅前、季節料理駅前、居酒屋駅前。
よく見ると居酒屋の2階は麻雀クラブ駅前。



せっかくなので穴守稲荷神社にお参り。
今の羽田空港のあたりが新田だった頃
沿岸の堤防に穴があいて水害が起きた。
その穴を埋めて祀った稲荷が由緒とか。


神社から多摩川のほうに10分ほど歩く。
旧街道沿いに2階建ての目立つ店がある。
おそらく奥に住居がある家族経営の店だ。
案の定小学生の孫娘が我々を迎え入れる。



江戸文化研究会の季節ごとの例会である。
足かけ4年で老舗のネタも尽きてきた。
初秋の味覚を求めて店を吟味した結果
江戸前」の魚を食うという単純な話に。


釣りバカセット
魚好きを刺激するタイトル
日替わりのセットの中味は・・
アジの刺身とかさごのカルパッチョ



外道で獲れたいしもちのてんぷら。
釣りで狙いと違う魚が獲れることを
仏教用語を使って外道と言うらしい。
どちらもビールによく合うスターター。



たこの焼き刺し
今日は新鮮な刺身は入らなかったが
焼き刺しもプリプリで十分にうまい。



江戸前真ハゼ天
店主のオススメは江戸前のハゼ天。
小ぶりのハゼ天はスナック菓子のよう。
パクパクと食う手が止まらなくなる。



空港ができて羽田の海は遠くなったが
多摩川を経由して今でも毎日船が出る。
トイレには10月のカレンダーが4種類。
4軒の船宿に均等に気を使っているのか。



(もう1枚は反対側の壁に貼ってある)


「ハゼ入れ食い!時速100尾」
自分が取材された新聞を手にご満悦。
「今週フジテレビにも出るから。」
こう見えて案外出たがりの店主。



江戸前釣りスミイカ刺し
本日一番の新鮮食材。
歯ごたえ抜群のイカ



千世特製〆さば
さすが特製の名に恥じない。
脂ののった分厚い〆さば




川えびのから揚げ
見た目も美しい川えび。
しょっぱくて酒が進む。



そもそも江戸文化研究会の活動とは
研究材料にふさわしい老舗を訪ねる事。
上野、浅草、人形町、両国、神田、木挽町
やはり老舗は東京の東側に多いのだ。


4年で16軒の貴重な文化財をめぐる。
江戸時代から続く店はそうは多くない。
季節の食材も考慮すると店選びは至難。
今回の「江戸前」はある意味発想の転換


いわしつみれ煮
刺身と揚げ物ばかりではない。
肉じゃがや牛すじ煮込みなど
手のこんだメニューもできる。



たこ釜めし
かに、えび、とり、かき、ほたて、あさり。
悩んだ末にやはりたこでしめることに。
ごはんの中にたまにたこが心地よい。



さきほどの店主やおかみさんが
カウンターで夕飯を食べている。
手伝いをしていた孫娘はもう寝た。
まるで普通の家にお邪魔した気分。
江戸前の夜は早くそろそろ店じまいだ。
千世
03−3744−1590