恵比寿・ポ・ブイユ

男子プロゴルフツァーの賞金王争い。
もつれにもつれていよいよ最終戦へ。
キムキョンテか石川遼池田勇太か。
優勝者が賞金王になる可能性は高い。


さて、恵比寿のビストロ「ポ・ブイユ」である。
駅前のにぎやかな繁華街を離れ住宅街に入る。
初めての人は必ず道に迷うほどわかりにくい。
私はかつて3軒隣のマンションに住んでいた。



外観も内装も雰囲気も、もちろん料理も
これぞビストロと言われる典型的な店。
テーブルと小さなカウンターで約30席。
夜が更けるほどにだんだんと埋まってくる。


豚のリエットとフォアグラのテリーヌ
どちらにするかしばらく迷っていたら
「盛り合わせにできますよ」と親切に。
救われたような気持ちで注文する。



付け合わせに自家製のブリオッシュと
珍しい豚足のパンケーキが出てくる。
リエットとブリオッシュと白ワイン。
黄金のトライアングルが無限に続く。


モデルさんかファッションか広告関係か。
太い黒ぶち眼鏡と素肌にVのニットとか。
妙にボタンの多いツィードジャケットとか。
とにかく客層はセンスあふれる人ばかり。


外人客もちらほら。男同士もそこそこ。
分量が多いので男子使用にも十分耐える。
驚かされるのは客同士で知り合いが多い。
いつの間にか席が入れ替わるフランクさ。


アンティーブ・ロックフォールのサラダ
細かく刻んだアンティーブと
リンゴとくるみをチーズでくるむ。
サラダなのにまったりと濃厚な味。
見た目を裏切られる想定外の逸品。



初め原宿のオーバカナルにいた店主が
オーバカナルへのアンチテーゼとして
白金にかの有名なモレスクをオープン。
ポ・ブイユはその2号店という位置づけ。


原宿のオーバカナルから白金モレスク。
ポ・ブイユからオーギャマンドトキオ。
フレンチビストロの本流を鳥瞰できる。
伊藤章良さん「大人の食べ歩き」が詳しい。


白子のムニエル
黒板のメニューでイチオシだった。
他にも食べたい物をいろいろ諦めた。



トロトロの白子とアツアツのサフランリゾットが
皿の上で混ざってグラタンのようになる。
濃厚な味わいとリゾットの堅めの歯ごたえ。
他の物を諦めてもぜひいただきたいひと皿。


カスレ
メインも迷いに迷った挙句。
お兄さんのオススメに従う。



白いんげん豆の煮込みの中に
鴨のコンフィと豚のソーセージ。
フランスの郷土料理の雰囲気を
一度に味わう効率のいいメニュー。


確かにひとつのポーションがデカい。
ここまで2人で4品しか食べてない。
パンを遠慮しながらでも腹いっぱい。
大人数でいろいろ食べるのが楽しい。


白金モレスクは閉めたと誰かに聞いたが
例の重い扉の向こうでやっているらしい。
フレンチビストロの本流を踏破するため
10年ぶりのモレスクにも行ってみよう。
ポ・ブイユ
03−3791−8845