千住大橋・田中屋

オサマ・ビンラディン殺害の急報。
パキスタン北部アボタバードにて
米軍主導の作戦で頭部を銃撃した。
オバマ米大統領は最大の成果だと。


さて、千住大橋の居酒屋「田中屋」である。
昔ながらの居酒屋さんが久々に登場した。
日暮里から京成線にのって千住大橋まで
ゴルフ帰りに車で通ることはたまにある。


駅のガードの真下なので迷うことはない。
空き地の目立つ中に堂々とした2階建て。
念のため予約して行ったが杞憂であった。
客足の戻りもまだまだ完全ではないのか。



とんかつと魚河岸料理を両立させる店。
揚げ物を得意とする居酒屋は割と多い。
久しぶりにTプロデューサーを囲む会。
約束の時間についたらもう飲んでいた。


天豆
とり貝のお刺身と天豆。
待ち切れず発注した2品。



刺身盛り合わせ
マグロ、鯛、赤貝、とり貝、
帆立、サザエ、タイラ貝、
タコ、シャコ、ホタルイカ
コンパクトな割に豪華だ。



中央卸売市場の足立市場が目の前に。
歩いても買い出しに行ける好立地だ。
都内で唯一水産物を専門とするとか。
京城北地域の拠点として機能する。


カキフライ
こちらは揚げ物部門自慢の一品。
大ぶりのフライが皿からあふれる。



千住大橋奥の細道の旅立ちの地である。
深川から船でこの地に着いた松尾芭蕉
ここから陸路日光街道を東北へと進んだ。
橋のたもとに矢立初めの碑が建っている。



行く春や鳥啼き魚の目は涙


鳥や魚までもが別れを悲しんでいる。
江戸を離れる芭蕉の想いが表れる。
奥羽から北陸を経て大垣に至る道程。
奥の細道はこの一歩から始まるのだ。


キンキの煮つけ
刺身もうまいが煮つけもうまい。
思わずご飯をたのんでしまった。



箱根寮の寮長になったTプロデューサー。
計画停電の影響で箱根はすっかり暇だと。
お客のいない平日は山を下り都会で飲む。
ひとりで飲むならみんなで飲むほうがいい。


「もう停電もないので箱根にぜひどうぞ。
東京にもよく来てるのでいつでも誘って。」
箱根でも東京でもやることはほぼ同じだ。
気の合う仲間が集まって酒と肴を囲む。


麦焼酎
田中屋の名前を冠した焼酎ボトル。
長い歴史がこんなものを作らせた。



とんかつ
シメは名物の分厚いとんかつ。
ナンバーワンの呼び声も高い。



東北の地震で箱根の寮が暇になり
暇になった寮長と千住大橋で飲み
千住大橋芭蕉の句碑を前にして
めぐりめぐってまた東北のことを想う。


4人で2万円で少しおつりが来る。
江戸の辺境でがんばる店は頼もしい。
田中屋
03−3882−2200