用賀・山本屋

中部電力浜岡原発休止の大英断。
万全な震災対策後の再開を含みで。
休止中の節電や他社からの補給等。
総合的な判断として評価すべき。


さて、用賀の焼き鳥「山本屋」である。
一部で評判の「山本屋なう。」である。
予約した当日に大震災が起きて延期に。
この前ついに念願の初訪問を果たした。


予約してくれたA君から丁寧なメール。
とにかく分かりにくいのでと写真付き。
用賀の駅からは1分もかからない距離。
それでも確かにどこから入るのか悩む。



パチンコ両替所と小料理お好み焼きの店。
いつもシャッターが閉まってる不動産屋。
2階に「コーヒーボロボロ」の看板がある。
この建物のどこに焼鳥屋があるというのか。


よく見ると左端に間口2尺ほどの階段が。
確かに山本屋という看板が置いてあった。



急な階段と薄暗くて穴蔵のような店内。
カウンターと10人かけ位のテーブル。
いつも常連さんでうまってしまうので
事前にわかれば予約して来るのが無難。


しそ巻き
ささみのしそ巻き。
のりをサッとかけ。



厚揚げ
こげめがたまらない。
ネギたっぷりの厚揚げ。



白レバ
1日5本限定のレア部位。
3人で1本を分け合う。
たっぷり肉厚の白レバ。



用賀は桜新町二子玉川の間の街。
最強の乗車率を誇る田園都市線沿い。
両隣りにはシャレたお店や高級住宅街。
用賀だけ雰囲気がまったく違うという。


確かに駅前にスーパーやパチンコ屋。
下世話な街だと住人は謙遜するが
血の通った住み易い街にも見える。
再開発成ったニコタマとは対照的。


ねぎま
王道の正肉をねぎまで。
じゅうぶんな食べた感。



なんこつ
なぜかバサバサしない。
ジューシーななんこつ。
肉の分量が多いのかな。



つくね
こんがりきつね色のつくね。
今焼けたものをすぐ食べる。
焼鳥はほっておいてはダメ。



入ったころはパラパラだった店内が
いつの間にか客で満杯になっている。
お互いに顔見知りだという人が多い。
この人たちに毎晩支えられているのか。


ネームカードに軽トラのイラストが。
もともとは屋台でやっていたらしい。
常連がついて店を固定したと思われ。
立ち飲み仕様のカウンターは名残か。


初めは会社のある後輩が一人で来た。
あんまりうまいのでみんなを誘った。
今では社内にも常連が何人かいる。
「山本屋なう。」とつぶやくのが流行り。


なす
野菜がうまいんですと前ふりしきり。
ハードルも上がったが確かにうまい。
なすにも青のりをサッとかけて食う。



れんこん
サクサクの食感を残して
タレの風味と味わいをのせ
焼き物として成立させる。
若い焼き手の腕の見せどころ。



山芋
極めつけは山芋か。
ゲージツ的な一串。



ほかにトマト、ししとう
エリンギ、オクラなど。
腹に入れば全部試したい。


同席したA君はかつて減量の成功体験がある。
流行したレコーディングダイエットの実践者。
一品ごとにカロリーを言い当てる特技がある。
とにかく焼き鳥はダイエットには向いている。


砂肝
これだけつぶのデカい砂肝
なかなかお目にかかれない。



鶏油飯
白飯にネギとラード。
焼き鳥用の濃いタレ。
これをかけて混ぜる。



これだけは手を出してはいけません。
A君が言っていた禁断のシメの一品。
焼鳥全部で800キロカロリーなのに
これ一杯で400キロカロリーだとか。



せっかくだからと一杯を3人で分ける。
飯とタレと油が混ざってめちゃうまい。


ご馳走になっておいて申し訳ないが
串はどれも150円から200円なので
腹一杯い食べてもたかが知れている。
それでもうまさは常連が保証している。


飾らない店で安く旨いものをたらふく。
「用賀なり」の楽しみ方はこんな風に。
山本屋
03−3700−0615