赤坂・イル・カシータ2

日テレ「家政婦のミタ」視聴率19.8%に。
松嶋菜々子が2年ぶりに主演する話題作。
初回視聴率を超えTBS「南極大陸」を超え
今クール連続ドラマの中でトップに躍り出た。


さて、赤坂のイタリアン「イル・カシータ」である。
「ヒトツギリップ」という飲食店ビルの5階にある。
昔「フォンテーヌ」というカプセルホテルがあった。
編集でうちに帰れなくなったADのご用達だった。



ビルができた頃は華やかなイメージだったが
店も入れ替わり空いているフロアもチラホラ。
うまく行っている店もありそうでない店もある。
星の数ほどネオン煌めく赤坂の街は激戦区。


エレベーターで5階に上がってまたビックリ。
80席はある広い店内にお客が一人もいない。
「今日はヒマだね」と聞いたら苦笑いしながら
「早い時間はいつもこんなもんなんです」と。


イワシのマリネ
3枚におろして皮はむかない
皿の上に従容として青く光る。
フレッシュな香り漂うレモンと
たっぷりのオリーブオイルで。



青鯛のカルパッチョ
赤玉ねぎとガーリックの上に
緑色鮮やかなミックスリーフ
さらにレモンオイルをかけて。



やがてポツポツと客が入ってくる。
なぜかカップルばかりが3、4組。
それに比べて店員の数が多いので
入れ替わりに来ては愛想を振りまく。


もともとスタッフは実にフレンドリー。
初めての客でも友達みたいに接する。
馴れ馴れしいと感じる人もいるかも。
女性に優しく男に冷たいとの評判も。


トマトサラダ
オリーブオイルとガーリック
バルサミコ酢でシンプルに。
トップスのトマトサラダに似てる。



表参道に「カシータ」と「ラウンジ」
麻布十番に「ヒルトップカシータ」
池袋に「オーシャンカシータ」と「ドーム」
そして赤坂に「イル・カシータ」を展開する。


もともとオートバイ屋さんが飲食業に転じたとか。
表参道の店は2001年に六本木でオープン。
そこから10年で6店舗を擁する急成長である。
ただ会社近くの赤坂店以外は行ったことがない。


毛蟹のパスタ
毛蟹メニューをいろいろおすすめしている。
キタッラと呼ばれる太くてコシの強いパスタ
イタリア語で「ギターの弦」という意味だと。
毛蟹たっぷりの濃厚なトマトクリームとともに。



サンマと銀杏のパスタ
パスタはフェデリーニ
燻したサンマの香りと
カリカリの食感を楽しむ。



イノブタの頬肉
チョコレートとエスプレッソの煮込み
なんだか珍しいので注文しようとしたら
うちが最初の客なのに品切れだとぬかす。
聞けば下に敷くマッシュポテトがないと。


それはないだろうと不満を表明したら
シェフと相談してパスタにすると言う。
このショートパスタがまたコシが強い。
即席メニューにしては良くできていた。



やがてテラス席の客も来て賑やかに。
男ばかり20人くらいの団体である。
この季節昼のテラス席も気持ちいい。
会社のビルから丸見えなのが玉にきず。


イトヨリダイのポワレ
マッシュルームのソースに
ゴボウのフリットをのせて。
秋の風味たっぷりのメイン。



夜9時半から遅い宴席があって
時間つぶしのつもりで来た店で
がぶ飲みワインを何本も空けて
酩酊気味の午後11時であった。
イル・カシータ
03−5572−6655