西麻布・ビストロアンバロン

米航空大手アメリカン航空が経営破綻。
日航の経営再建に悪い影響との見方も。
確かに共同運航など多角的に提携中だ。
黒字達成の目標に向け意外な落とし穴。


さて、西麻布のビストロアンバロンである。
外苑西通りから一本入った路地のさらに奥。
いつの間にかこの辺りも飲食店が多くなった。
映画にでも出てきそうなかわいらしい外観。



小ぢんまりした入口の割に開放的な店内。
立ち飲み風カウンターとテーブルで40席。
真新しい白壁と大きな赤いソファが印象的。
黒板に本日のおすすめが堂々と掲げられる。



カツオのコロッケ
ぺルノー風味のトマトソースで。
ぺルノーヨモギのリキュール。
ハッカのようなスッとする香りが
カツオの風味ときれいに混ざる。



ムールマリニエール
世界遺産モンサンミッシェル島で養殖。
小ぶりな身に凝縮された旨味が特徴。
たっぷりのオリーブオイルベルモント
ニンニクとエシャロットの入ったスープ。



ムール貝もうまいが問題はこのスープ。
パンをつけて食べたらキリがなくなる。


オーナーの両角太郎さんは元金融マン。
東大を出たあとアメリカでMBAを取得。
ゴールドマン・サックスに10年間在籍し
やがて西麻布にフレンチビストロを開く。


華麗なる転身を地で行く両角さんだが
明るくていつも笑顔でコシの低い接客。
ワインも懇切ていねいに説明してくれる。
どう見てもこの世界で何十年の人である。


エゾ鹿のモモ肉のポワレ
栗とジロル茸とレンズ豆のソースは
見た目通りの甘くて濃厚な味わい。



それにしても気前のいい盛りつけ。
二人でシェアしてもたっぷりの量。


フェースブックツィッターを駆使する。
お店の宣伝と思えば今どき珍しくないが
お酒や料理や飲食業全体に向けての
ちょっとした本音が垣間見えて楽しい。


本日のおすすめや予約状況に混ざって
「今日もヒマで○○で飲んでます。」とか
「奥さんに置いてけぼりにあった。」とか
ごく個人的な情報も飛び交って笑える。


豚足と舌とホホ肉
赤ワイン煮をさらにオーブン焼きに。
焼きたてアツアツをハフハフと食う。



皿に取り分けてみるとこんな感じに。
豚足と舌とホホ肉のそれぞれの食感。
濃い味の肉に軽めの赤ワインが合う。
今思い出してもよだれが出て来る絶品。



フェースブックツイッターを見ているので
初めからオーナーと友達みたいな気分。
友達にすすめられるままにワインを飲む。
気づいたら男ふたりで4時間くらいいた。


コシの低いオーナーに店の前で見送られて
友達の家だからまた来ようと自然に思った。
ビストロアンバロン
03−6438−9699