青山・ぼこい

石川遼が世界マッチプレー初戦を突破。
前週王者のビル・ハースに大逆転勝利。
目標はもちろんマスターズ出場権獲得。
クリアを目指してギリギリの挑戦が続く。


さて、青山の居酒屋「ぼこい」である。
骨董通りから六本木通りに出る手前。
青劇や円形の帰りに寄るのに便利だ。
行燈を目印に雑居ビルの2階に上がる。



なぜだか店の区画が三角形なのである。
底辺が厨房で残りの2辺がソファー席。
三角形のテーブルを組み合わせて座る。
人数次第でパズルみたいに位置を変える。


お刺身盛り合わせ
鯛にまぐろに赤貝に。
5人前なので5切れ。



かぼちゃ煮
シンプルかつヘルシー。
なんだか懐かしい煮物。



ポテトサラダ
おおぶりにカットされたゆで卵。
しっかりと形の残るじゃがいも。
ベーコンと野菜の良いバランス。
その味をまとめているマヨネーズ。



味付けというより素材を大切に。
決してどこかが突出することなく
あくまでも均整を重んじるうまさ。
これはいわばポテサラの理念型。


かの雑誌「dancyu」が特集の中で
世界一のポテサラに認定したとか。
よほど数多くの標本を比べたうえで
結局基本に戻ってきたということか。


ロッコリのお浸し
かたすぎず柔らかすぎず。
味も控えめ上品なメニュー。
ありのままの素材を生かす。
どの料理にも共通する姿勢。



牛肉豆腐
牛肉もボリュームたっぷり。
寒い日に恋しい土鍋仕立て。



がんも
中にゴロっとゆで卵一個入り。
結構な食べ応えのあるがんも。



あまりに素朴で普通のものが並ぶので
自分で作れるのではと思えてくるほど。
青山のこの場所に店を構えて四十余年。
家庭的な雰囲気はいつまでも守られる。


くじらの竜田揚げ
若鶏も捨てがたがったけど
ここはあえてくじらに挑戦。



稲庭うどん
隣のテーブルで食べていたもの。
思わず「あれください!」と注文。
サッパリした出汁の味が絶妙で
のど越しの良い細麺をツルっと。



お店のスタッフはご家族でかためる。
「ぼこい」と書かれるとピンとこないが
漢字で書けばもちろん「母恋」である。
おふくろの味を体現する素敵な居酒屋。
ぼこい
03−3407−2031