麻布十番・こま

AKB48総選挙で渡辺麻友が初の栄冠。
握手会での事件を受けて厳戒警備の中。
被害にあったメンバーが急上昇するなど
多くの影響と波紋と賛否両論を残しつつ。


さて、麻布十番の居酒屋「こま」である。
駅から少し遠いし外観もごらんのとおり
中も狭くてお世辞にも綺麗とは言えない。
TVドラマの居酒屋のセットみたいな店。



テーブル1卓と小上がり3卓とカウンター。
20くらいの席は予約でうまってしまうとか。
ラジオで巨人戦の実況中継が流れている。
それだけでなつかしい昭和の香りがする。


レタスと生ノリのサラダ
ほかにきゅうりとネギとカイワレ
ちょうど良い塩加減で止まらない。



カツオの土佐造り
隠れて見えないけど贅沢な量
今年はカツオが不漁だそうだ。
値段を上げずに出すのは大変。



角煮
というよりこれは大根煮である。
角煮はこうなると添え物である。
角煮でもおでんでもぶり大根でも
ほろほろとくずれる大根煮は無敵。



料理のひと品も古きよき昭和を今に伝える。
古い東京と新しい東京がそこここで交わる。
国立競技場がなくなり虎ノ門ヒルズができる。
東京オリンピックに向け変化が加速している。


ベビーコーン焼き
ベビーコーンをまるごと一本
塩をふりあたまからパクつく。



刺身盛り合わせ
あじとひらまさとあかいか。
あかいかってたまに聞くけど
調べても結局よくわからない。
うまいのでまあ問題はないが。



気づけば小上がりもカウンターも満員。
あとから来る客を何組も断わっている。
一見普通の店なのに根強い人気がある。
時間制限を適用する場合もあるらしい。



自家製さつま揚げ
ふわふわでやわらかい食感
お出汁をかけるとまた美味い。



ズッキーニとベーコンのバター炒め
ベーコンの赤とズッキーニの緑
目にも鮮やかで酒が進むひと皿。



テーブルで若い子が合コンで盛り上がる
カウンターには50代の渋めのカップル。
居酒屋のお客にも古い東京と新しい東京
全部受け入れる店の幅の広さが頼もしい。


鶏肉黒酢南蛮
鶏肉と黒酢が良くマッチしている。
しかも意外と辛くてクセになる味。



えぼだい塩焼き
鶏肉黒酢南蛮とえぼだいと迷った末
ようやく鶏肉黒酢南蛮を発注したら
えぼだいもぜひ食べろと薦められた。
確かに薦められるだけのことはあった。



この日は巨人が西武を大差で降した。
今週はもうワールドカップの開幕だ。
ビッグイベントを重ねるうちに2020年
オリンピックの頃の東京を妄想する。


モツ煮込みがうまいと聞いたのだが
なんと水曜日にしか出さないと言う。
そうなると次は水曜日に来るしかない。
宿題の残る店は基本的にいい店である。


こま
03−3405−4849