乃木坂・坊垣

理研調査委員会が再調査しないと結論。
小保方さんらの異議申し立てを退ける。
7日にも審査結果を理研理事会に報告し
小保方さんへの処分や論文撤回勧告へ。


さて、乃木坂の和食割烹「坊垣」である。
赤坂から乃木坂へと抜ける通りに沿って
ちょうど乃木神社の向かいあたりにある。
ガラス張りの店内は通りから良く見える。



お通し
手前の白いのは甘酒のムースだとか。
生姜糖のような甘辛いソースでいただく。



新玉ねぎとジャコのサラダ
シャキシャキの食感を楽しみながら
料理はもちろん器の美しさが目を惹く。



春野菜の焼物
竹の子と空豆とホワイトアスパラ。
塩と黄身酢が素材の味を引き立てる。
野菜を美味しく食べるメニューが豊富。
これはご主人のこだわりポイントである。



外から丸見えなのが初め気になったが
中からは神社の鳥居と森が良く見える。
赤坂六本木のど真ん中にあってこの景観。
壁でおおってしまうのは確かに勿体ない。


ご主人がここに店を開いてまだ4年。
その前は三重県伊賀市に移り住み
伊賀焼きの窯元の店で料理長を務め
素材と器に対する意識を養われたとか。


自家製胡麻豆腐の山菜あんかけ
お椀のような感覚で
山菜の数々を楽しむ。



はまぐりと菜の花の玉子とじ
大ぶりのはまぐりを春らしく
上品な味わいに閉じ込めて。



高知の徳谷トマト
めっぽう甘いことで知られる
フルーツトマトの先駆らしい。



昔このブログにも登場したF塚が結婚した。
みんなにバカ塚と呼ばれていたあの男が。
すっぽん屋で生き血をおかわりしては
「ビンビンです」と騒いでいたあの男が。


当初写真つきで紹介していたバカぶりは
コンプライアンスに配慮して削除した。


美人妻は久しぶりに再会した同級生だと。
近頃本人もひげを剃り服装も小ぎれいに。
こんな大人な店に来られるようになったと
バカ塚の成長をみんなで喜ぶ夜であった。


黒豚のふき味噌焼き
濃厚な味噌の風味でご飯が進む
食用のほおづきと蓮根の唐揚げと。



ふきご飯
ふきの食感と梅の香り
生まれて初めての体験。
(土鍋から)

(お茶碗に)


古い料理屋について調べたいことがあって
山口瞳の「行きつけの店」を読み返した。
実は料理のことはあまり書かれていない。
それよりも人のことばかり書かれている。


店のご主人やお内儀にこんな事を教わった。
一緒に行った人とあんな話で盛り上がった。
それが酒や料理の話と合わせて語られて
忘れられない思い出として深く刻まれる。


今夜の「坊垣」の綺麗な器や美味しい料理は
バカ塚の思い出として刻まれてしまうのか。
ちょっと飲んでもひとり1万円はかからない。
せっかくなので神社にお参りしてから帰ろう。


坊垣
03−3478−5020