代官山・立道屋

STAP細胞の真贋論争が止まらない。
論文の不正や捏造に関する評価を超えて
「学会内の確執」とか「不適切な関係」とか
もはや興味本位の場外乱闘になっている。


さて、代官山の居酒屋「立道屋」である。
先日のローリング・ストーンズ来日の折
かのミック・ジャガーが突然現れたという。
店のオヤジがブログに書いて大評判に。



雑居ビルの急な外階段から地下に降りる。
引き戸を開けると秘密基地のような空間。
代官山のおしゃれな街並みには不釣合い。
下北とか高円寺とかそっちの匂いがする。


ポテトサラダ
胡椒たっぷりの
荒っぽさがいい。



ザーサイきゅうり
本日のおすすめは
座持ちのする一品。



出し巻卵
ふわふわの卵焼き
当店の名物らしい。



ロック居酒屋を名乗るだけあって
金髪とかピアスとか革ジャンとか
さすがにそれっぽいお客さんが多い
中年サラリーマン4人組は浮きまくり。


スタークラブ、ルースターズ
モッズ、スターリンロッカーズ
70〜80年代日本のハードパンク。
店のオヤジの好みはやや偏っている。


ついて行けるかどうか懸念があったが
BGMの選曲は意外とバランスが良い。
席に座るとすぐチープトリックが流れた。
懐かしの武道館ライブで気分もアガる。


自家製厚揚げ納豆つき
小さな鉄板の焼き物いろいろ
種類も豊富でどれもおいしい。



アボカドステーキ
わさび醤油を合わせて絶妙。
トロの味と錯覚するのもわかる。



その晩常連さんから突然電話があった。
ミック・ジャガーが娘とメシを食いたい
居酒屋がいいんだけど立道屋はどう?」
来店の顛末はオヤジのブログに詳しい。


予約の時「ブログを見た」と言ったからか
ミックが座ったテーブルに案内してくれた。
本人と娘のほか全部で6人でやって来た。
壁に書かれたサインまでオーラを発する。



ねぎたこ揚げ
来てわかったがたこ焼きである。
アツアツ大ぶりを一気に頬張る。



牛モツ鉄板焼
串焼きも充実している。
居酒屋メニューが炸裂。



ミック・ジャガーキース・リチャーズ
そしてチャーリー・ワッツロン・ウッド
この4人にミック・テイラーが加わって
ローリング・ストーンズとしてのステージ。


ビートルズにはもはやそれができない。
ビーチ・ボーイズやディープ・パープルは
メンバーが変わりすぎてもう実体がない。
ストーンズのありがたさは別格なのである。


ビフテキ
唯一の豪華メニュー。
一枚3500円なり。



炙り物
サラリーマン4人ですでに4時間。
エリンギ茸とあたりめとえいひれ。
気がつけば炙りすぎで煙が充満し
店のお兄さんにも軽く注意された。



ミックの交際相手がNYで遺体で発見されて
直後のオーストラリア公演は延期になった。
時期がずれたら東京公演が流れていたかも。
ストーンズの来日が今さらながらありがたい。


ミックの出現情報をたまたまネットで発見し
電話で予約して同じ席に座る奇跡の連鎖。
勘定はなんとご本人がカードで支払ったとか。
ミックもやはりこの安さにビックリしただろうか。


立道屋
03−5459−3431