江戸川橋・石ばし

日銀の追加金融緩和決定を受けて
日経平均株価が前日比755円高
1万6413円は7年ぶりという高値。
連休明けまではホクホク気分だな。


さて、江戸川橋のうなぎの石ばしである。
江戸文化研究会ひさびさの例会であった。
有楽町線の駅から飯田橋方面へ徒歩10分。
神田川沿いを抜ける風が涼しくて気持ち良い。


近所の「はし本」も有名なうなぎ屋である。
戦前までは天然ものの集積地として栄え
うまい店がこの辺りに軒を連ねていた。
川の近くにあるのは偶然ではないのだ。



空襲にも耐えた古い煉瓦塀が店の目印。
創業明治43年という下町の老舗である。
売切れ次第終了となるので予約は必須。
今日も玄関にはこんな貼り紙があった。



引き戸の玄関から上がり框へ
廊下を左に折れて長い縁側まで
小ぢんまりとした庭を見ながら
いちばん奥の座敷に通される。


決して安い店ではないのだが
他の客がみな私たちより若い。
この雰囲気を楽しむためには
年季が入るものと思ったのだが。


突き出し
ざる豆腐、枝豆、蒲鉾
スモークサーモンと玉葱。
ざる豆腐がまったりとうまい。




骨の唐揚げ
パリパリの唐揚げ止まらない。



茶碗蒸し
少しだけうなぎが入っている。
その味が茶碗に染み出す。



ビタミンを多く含み夏バテに効果あり。
でも実は旬は脂肪ののった冬場だとか。
魚の脂肪はコレステロールをおさえる。
カロリーも500Kcalと意外に低いという。


自慢の特製純米酒は「江戸川石ばし」。
杜氏日下信次氏の名を冠した「日下無双」。
岩国の村重酒造おすすめの一本である。
のど越しすっきりとうなぎが待ち遠しくなる。



お造り
中トロ、めだい、トリガイ
これはカットしてもかまわない。



お新香
ぬか床は100年使っている。
それでうまくないはずがない。



うざく
三杯酢できゅうりとあえてみようと
誰が考えたか知らないが発明だ。



お食事
いよいよ重箱のふたを開けた瞬間の
あざやかに光沢を放つうなぎの身。
食欲をそそる香りがあたりに広がり
でも味は甘すぎもせず辛すぎもせず。



フワッフワのやわらかさがたまらない。
背を開いて竹串を打ちまず素焼きにして
何度も裏返し一度蒸してまたタレで焼く。
反ったり焦げたりした所がまったくない。


「お時間を頂戴します。」
「余裕を持ってお越しください。」
「お子様はご遠慮いただいています。」
客を待たせることへのお断りが念入り。



串打ち3年、裂き8年、焼きは一生。
修行も時間がかかるが料理にもかかる。
あわてずせかさずじっくりと待つべし。
うなぎ屋に来ると辛抱強い人になれる。


石ばし
03‐3813‐8038