恵比寿・四一一

小惑星2013TX68が地球に接近中だ。
最も近づくと高度1万7000キロの可能性
静止軌道衛星のおよそ半分という近さである。
3月5日太陽の光の中からその姿を現すとか。


さて、恵比寿の和牛創作「四一一」である。
「四一一」と書いて「よいち」と読ませるとか。
東口改札を出てスカイウォークには行かず
線路沿いの道に下りてすぐの便利な立地。



めでたく二度目の恵比寿会が開催された。
恵比寿在住の業界人だけの極私的メシ会は
忙しい人ばかりだが皆さん調整に積極的で
今回メンバーがふたりも増えて盛会である。


牛すじ煮込み
これはお店からサービス。



肉の盛り合わせ
はらみさし、牛たたき
ローストビーフの三種。



いい肉をいろいろな形で。
たたきはオリーブオイル
はらみさしは甘い醤油で
わさび、生姜、にんにくも。


意外と知らない地元の店に行けるし
歩いて帰れると思うと気分的にも楽。
もちろん業界内の知り合いもふえる。
恵比寿会のメリットは意外と多いのだ。


今回の店もメンバーのSさんご紹介
店長の野中さんは接骨院も経営し
アスリートのブッキングなどもやる。
近く魚の店を出す予定もあるという。


きんぴらのはりはりサラダ
水菜、かいわれ、玉ねぎ、レンコン
レタス、紫キャベツなど各種野菜。



牛肉しぐれ煮のせだし巻き玉子
玉子にからめて味わいも
すき焼きを食べるようだ。



カニ味噌クリーム
かに味噌風味がほんのり
クラッカーにのせて旨い。



客層はとても若く業界の人も多いという。
隣席もテレビで見たことのある人だった。
昔は人通りもない辺鄙なエリアだったのに
こんな所に繁盛店があると思うと感慨深い。


恵比寿駅の東口は急勾配の斜面に沿って建ち
その為タクシー乗り場が2階にあったりする。
アトレのビルが出来て辺りが整備されるまで
改札から道に下りるための長い石段があった。


その石段の麓に有名な屋台の「由紀子」があった。
おゆきさんが一人で切り盛りするおでんの屋台は
コロッケや鯨ステーキやビーフシチューを出して
酒飲みや食通に知られた伝説の屋台であった。


イチボ鉄板焼
千葉県産の「かずさ和牛」は
流行りの高級ブランド牛とか。
山葵とトリュフ塩で食べるか
おろしポン酢をつけてもいい。



極上肉のメンチカツ
和牛を使ったものは
とにかく何でもある。



おゆきさんは客がいれば昼まででも営業した。
屋台からあふれた客はビールケースに陣取り
20〜30人がスズナリになっていることもあった。
高校生の私はその前を毎朝通学していたのだ。


のちに業界の人から評判を聞くこともあったが
私自身は一度も「由紀子」に行ったことがない。


アトレ恵比寿が出来て東口がきれいに整理され
いつの頃からか「由紀子」を見かけなくなった。
1999年1月のこと築地に仕入れに行く途中に
交通事故でおゆきさんは帰らぬ人となったという。


テール炙りコチュジャン酢味噌添え
箸でホロっと取れるテールの炙り
コチュジャンたっぷりで韓国風に。



テールしゃぶしゃぶ
お店の一番のおすすめは
テールと野菜のスープで
お肉と玉ねぎをいただく。



だし醤油にとろろをつけるか
パクチーだれをトッピングして。
シメは濃厚な牛テールのだしに
胡椒をきかせた雑炊がうまい。


腹いっぱい食べて飲んでひとり6千円あまり。
恵比寿会は1円単位まで割勘で気持ちいい。


昔酔っ払いがあふれていた「由紀子」の辺りは
今は三菱東京UFJ銀行のある小奇麗なビルだ。
この春にはアトレ恵比寿西口新館もオープンする。
変わり行く恵比寿の街で今日も美味しくいただいた。


四一一
03−6277−0479