青山・えさき

日ハムがサヨナラ勝ちで一気にM3に。
最短で27日4年ぶりのリーグ優勝も。
大谷は同点打とサヨナラのホームイン。
栗山監督も興奮を抑えながら喜んでいた。


さて、青山の和食「えさき」である。
前回の訪問から数えて4年ぶり。
調べたらその前もまた4年ぶり。
オリンピックなみの稀少経験だ。



個室、テーブル、カウンターと
用途に合わせたセッティングで。
丁寧な手書きの「今月のお料理」
きんきを抜いた軽いコースもある。


一、春夏の食材が勢揃い
カツオのにぎり
天然稚鮎の唐揚げ
野菜達の甘酢漬け色々
ランチセット並みの量だ。



ニ、新鮮な天然の魚お造り
お造りは青森のヒラメ
ふわふわでやわらかい。


初めてうかがったのは10年前になる。
BSの番組で竹の子料理をお願いした。
骨董通りから移ってきてまだ間もなく
正直言ってお店はヒマだったと思う。


ご主人の江崎新太郎さんは私と同い年。
当時「チューボーですよ!」の取材依頼を
コースしかやってないからと断ったと言う。
それをひどく後悔していたのを思い出す。


三、岩手のあわび冷製ジュレ仕立て
プチトマトとアスパラ
沖縄産のパイナップル
甘みのある上品な味つけ。


四、あいなめの葛打ちお吸いもの
ワカメ、トマト、こしあぶら
カツオと鯛の骨のお出汁。


あいなめが鱧のようで
そのつもりでいただくと
食感がまったく違い驚く。


2007年にミシュランの二つ星を獲得。
一気に予約の取れない人気店になった。
2010年にはついに三つ星を獲得した。
もはや「チューボーですよ」の取材は要らない。


五、時しらずを蒸して香草ソースと共に
下北半島の時しらず
大葉とネギと生姜を
小松菜にからめた香味ソース。


豊満な海の幸時しらずと
緑濃い山の幸野菜たちが
いかにもえさきさんらしい
やさしい味わいに包まれる。


この日一番美味しかったが
まさかの写真撮り忘れ・・。


六、北海道きんきの煮付け
網走一本釣りきんき煮付け
味のしみた焼き豆冨とごぼう


えさきさんのおなじみの逸品は
甘すぎもせずまた辛すぎもせず
ふつうは白いご飯に行くところ
それも似合わない上品さがある。


4年前に来た時に思い切って聞いてみた。
「私のこと覚えていらっしゃいますか?」
「当時は取材がいろいろあったもので。」
覚えていないことをあっさり白状された。


初めの頃確かに広報活動に勤しんでいた。
それがミシュランにつながっているのだ。
取材したのに忘れられて若干へこんだが
4年に一回しか来ないような自分が悪い。


七、柚子こしょうを効かせた
ちりめんじゃこの混ぜご飯
熊本の米と麦の合わせ味噌
行者にんにくと生姜の香り。
お味噌汁の味がいちばん濃い
それで全体がしまって落ち着く。


八、甘いもん
有機栽培コーヒーと
抹茶のゼリーあずき黒糖かけ。


えさきさんは今日も大繁盛である。
予約はずいぶん先までうまっている。
でも決して取れないわけではないので
顔つなぎにもう少し頻繁に来ようと思う。


えさき
03−3408−5056