恵比寿・オーギャマンドトキオ

白昼銀座の路上で数千万円の強盗
3人組の男は新橋方向に逃走かと。
前日の福岡3億8千万円強盗に続き
金はあるところにはあるというまとめ。


さて、恵比寿のフレンチ「オーギャマンドトキオ」である。
「オーバカナル」「モレスク」から「ギャマン」に至る
フレンチビストロの今日の隆盛を築いてきた名店である。
恵比寿に移って2年の新しい店に今回初めてうかがった。


オープンキッチンを囲む大きなカウンター
まわりにいくつかのテーブルと個室がある。
広さも雰囲気も白金にあった店とほぼ同じ
評判をとった定番メニューも変わっていない。


恵比寿会でもおなじみテレビT京のSさんと
ダッシュ系列のOマネージャーに店先で遭遇。
件の人気シェフ木下威征氏のマネージメントは
実はKダッシュの系列会社が受け持っているとか。


冷菜五種盛り合わせ


若いスタッフに料理の内容をメモしてもらったら
少しだけ関係者風を吹かせたためか
めちゃめちゃ詳しく書いてくれた。
真ん中のムースから時計回りに・・


オーギャマンドトキオのスペシャリテ
トウモロコシのムースと生うに
こちらは昔からおなじみの一品
トウモロコシの甘味とウニの磯の香


根セロリ縮緬山椒のサラダ
根セロリとニンジンとビーツと
サクサクに揚げたジャガイモで
ミルティコロール(フランス語で万華鏡)
を表現しているとのこと


戻りカツオのカルパッチョ
藁であぶったカツオと
九条ネギのカルパッチョ


自家製パテドカンパーニュ
フォアグラや豚首肉などを使った
自家製パテドカンパーニュも定番


ポロネギマスタードヴィネガーと生ハム
北海道産の極太ネギ(ポロネギ)と
イベリコベンジョータの生ハムに
マスタードヴィネガーのソース
ポロネギの味がグッと濃くてうまい


今日のお相手も実はKダッシュのYマネージャー
金守珍先生の舞台のチケットを取ってもらったお礼。
唐十郎作、宮沢りえ森田剛主演の「ビニールの城」
コクーンの人気演目は良い席がなかなか取れないのだ。


温菜
その日のおすすめを少しずつ
シェフが組み立ててくれる3品


やわらか牛舌の蓮根はさみ揚げ生姜ソース
イデアはいいのだが
蓮根の存在感大きすぎ


アワビとツブ貝のソテー肝バターソース
しっかりとした味わいと
貝の歯ごたえを感じる


サマートリュフのふわふわスフレオムレツ
女性が喜びそうなお店の名物


本当はこの2倍くらい大きい
特別に小ぶりにしてもらった
蜂蜜の甘味が利いていてうまい。


味はうまいが接客がイマイチとの評も
食べログになるほど色々書かれている。
まずスタッフの滑舌がなぜか妙に悪い。
料理名も何を言っているかわからない。


「○○だったっけな」とか自信なさそうで
「シェフがそうおっしゃってました」とか
誤った日本語も多い。


個室のドアが開けっぱなしになって
しばらく放置されていることが多い。
「ハッピーバースデー」のBGMの
ボリュームが大きすぎて恥ずかしい。


白金の頃は洗練されたおとなの店だったのに
観光名所みたいなダサい店になっているかも。
ぜひともがんばってほしい。


お口直しの一品
メロンとペルノーのグラニテサラミの天ぷら添え


サラミの天ぷらは微妙すぎてよくわからない
メロンと何か硬いものを食べさせられた感じ
サラミは生ハムの代わりのイメージだろうが
だったら天ぷらにする必要ないかも知れない。


メイン
ここからの3品はメニューの中から選ぶ
イベリコ豚のグリル玉ねぎロースト添え


イベリコ豚もうまいが玉ねぎが抜群にうまい
生ハムの脂をのせてじっくり2時間ロースト
食べきれないのでかなり小ぶりにしてもらった。


〆の一品
蛤かき氷のカッペリーニ


冷製カッペリーニの上から
蛤のだしを使ったかき氷をかける
かき氷なのにしょっぱい珍しい一品。


選べるデザート
桃のスープ


コンポートした桃とサワークリームと生クリーム
さっぱりしてほのかに桃のあじわいもありうまい。


「ビニールの城」はそれはそれは美しい舞台だった。
幻想的な写真集を一ページ一ページ見るようだった。
シアターコクーンのお洒落空間を遠慮がちに侵略する
唐十郎のロマンチシズムと宮沢りえの妖艶が合うのだ。


芝居を観て仕事と言ってられる自分はつくづく幸せで
ましてそのお礼と称して「ギャマン」をいただくなど。
料理の内容を細かくメモしてくれた若いスタッフには
早く正しい日本語を習得してがんばってもらいたい。


オーギャマンドトキオ
03−3444−4991