上野・韻松亭

東京都議会議員選挙の投票日である。
国会閉幕以降自民党には大逆風の中
小池都政初の選挙で都民の関心は高い。
テレ東の池上さんの番組が今から楽しみ。


さて、上野公園の和食「韻松亭」である。
江戸文化研究会半年ぶりの例会である。
早咲きの桜など探しながら駅から歩く。
提灯やごみ箱など準備万端の花見前夜。



1階に大小の個室やカウンターやテラス。
2階は大広間としての使用ができる大箱。
この日は某医師会の送別会となっていた。
いちばん奥の趣きのある茶室に通された。


前菜
豆腐と茶碗蒸し


おから汁
お出汁と白味噌とおからに
上品なごま豆腐


「滋賀のみずくぐり」という国産大豆を使用
自社工房で毎朝その日の分だけ作るという。
湯葉、呉汁、豆乳、おから、おから茶など
大豆を余すところなく楽しめる趣向である。


お造り
まぐろと白身
アオリイカ


手羽先焼き
胡椒で辛口


明治8年(1875年)「鐘は上野か浅草か」と詠われた
寛永寺の鐘楼に隣接し「松に韻(ひび)く」さまを愛で
当時の博物館館長の町田久成が「韻松亭」と名付けた。
その後には横山大観がオーナーだったこともあるとか。


明治政府は欧米に倣って上野都市公園の整備を計画
全山に広がっていた寛永寺を奥の一区画に縮小した
その結果鐘楼だけが飛び地として今の場所に残った。
その後公園の飲食施設として韻松亭が作られたのだ。


鳥すきなべ
鳥、生麩、湯葉
玉ねぎ、クレソン


盛り付けるとこんな感じ


玉ねぎやクレソンが入って


合間にまた湯葉が来た


日本酒は「ねのひ」愛知県は知多半島常滑の酒。
濃厚で旨味が強く濃い味の料理によく合う食中酒。
蔵元「盛田」はソニー創業者盛田昭夫氏の実家。
長兄がソニー創業後蔵元は弟の和昭に任された。


Pasco」で知られる敷島製パンも盛田家の分家。
また最古のコンビニと言われた「ココストア」も
もともとスーパーに客を取られた取引先の酒屋を
救済活性化するため「盛田」が始めた酒販事業だ。


庭にも大きな桜の木が一本
桜の時期の眺めはさぞかし。


ちなみにトイレは和式
建物全体に趣きがある。


つみれ鍋
なんと鍋のダブルヘッダー
つみれ、豆腐、ねぎ、くずきり


生姜がきいてうまい


雑炊


デザートに桜餅をいただいて
4人で36,000円あまり
お値段以上の価値ありと見た。
桜の季節に2階をおさえたい。


韻松亭
03−3821−8126